『ワンピ』ナミ最強説は真実？ 「大番狂わせ」「天候の神だ」

■格上をも凌駕するナミの実力

『ONE PIECE（ワンピース）』に初期から登場するキャラクターのひとりで、ヒロイン的な存在でもある航海士のナミは、麦わらの一味のなかでは非戦闘員である「航海士」のポジションです。しかし、ファンの間ではその戦力は作中でもトップクラスであるとささやかれています。本記事では、いかにナミの能力が優れているのか、過去の戦力を参考に振り返ります。

　麦わらの一味に加入したナミは決して好戦的なキャラクターではありません。しかし、海賊であるために、やむなく強敵との戦闘に望むシーンが多く描かれていました。

　そんなナミの記憶に残る名勝負といえば、「アラバスタ編」のミス・ダブルフィンガーとの一戦でしょう。「トゲトゲの実」の能力者であるミス・ダブルフィンガーは、身体のいたるところを棘にできる攻撃的な能力の持ち主です。

　これといった力もなく戦い慣れしていないナミにとっては、倒せる可能性が低い強敵でした。逃げの一手でその場を誤魔化していたナミですが、ウソップの開発した兵器「天候棒（クリマタクト）」を頼りに、さまざまな施策を試みます。

　おふざけばかりの機能にツッコミつつも、得意の天候にまつわる知識と運を味方につけた結果、必殺の「トルネード＝テンポ」で奇跡的な勝利を収めていました。

　次にナミが対峙した強敵は、「ウォーターセブン編」で遭遇したCP9の構成員カリファです。ナミは空島で手に入れた「貝(ダイアル)」を搭載した新兵器「完全版天候棒（パーフェクト・クリマタクト）」を手に果敢にカリファに挑んでいます。

　特に強力な能力としては、冷気を利用して自らの鏡像を生み出す「蜃気楼（ミラージュ）＝テンポ・幻想妖精（フォタ・モルガナ）」や、電力を操り敵の身体を貫く「雷を操る電光槍（サンダーランス）＝テンポ」などの大技です。世界政府が誇る強力な武術「六式」使いのカリファをこれらの必殺技で倒したナミは、立派な麦わらの一味の戦力といえるでしょう。

　新世界編に突入してからは、バーソロミュー・くまによって飛ばされた人口空島、ウェザリアの「天候の科学」によって強化された「魔法の天候棒（ソーサリー・クリマ・タクト）」を使用し始めます。

　そして「ワノ国編」では、ビッグ・マムの強力な手下であるゼウスの力を「天候棒（クリマ・タクト）」に取り込み、格段にパワーアップしました。百獣海賊団でも最強を誇る「真打ち」ひとりである、うるティとの一戦においては、うるティが連戦続きで消耗していたとはいえ、ゼウスの大技である「雷霆（らいてい）」を直撃させ見事に勝利をおさめています。

　付近一帯の天候を操作できるソーサリー・クリマ・タクトとゼウスの相乗効果は、今後もかなり期待できそうです。ファンの間では「もうアーロンより強いだろ……」「ゼウスは覇気も通じないから攻略法がほとんどない」「広範囲を制圧できるのが強いよね」「攻撃力だけならエネルとほぼ変わらん強さなのでは？」など、ナミの強さを認める声が相次いでいました。

　たとえば雨を降らせば、「スナスナの実」や「メラメラの実」、「マグマグの実」といった自然（ロギア）系最強クラスを相手にしても、有利な盤面で戦えることでしょう。気候に関するさらなる知識と、ゼウスのコンボを駆使すれば、今後ナミがロギア系の能力者を単独撃破する、大番狂わせでファンを楽しませてくれる日が来るかもしれません。

（マグミクス編集部）