新作まだ? ファンが熱望するも「音沙汰なし」の任天堂の名作ゲーム・3選
マグミクス / 2024年3月14日 21時10分
■スイッチ最強のタイトルも、メインの展開は空白期間が長め
『ゼルダの伝説』や『スーパーマリオ』、『どうぶつの森』に『大乱闘スマッシュブラザーズ』と、任天堂が誇る人気シリーズは数多くあり、定期的に最新作がリリースされています。その活躍ぶりは、改めて説明するまでもないほどです。
ですが、人気が高く続編や新展開を望む声も多いのに、しばらく音沙汰のない作品も少なからずあります。数多くの作品を生み出している任天堂だからこそ、そうした「新作の動きがないゲーム」が目立っており、新展開を望む声が絶えません。
2024年に新展開が来ることを願って、特に望む声が大きい3作品に迫ります。
●『9』はまだですか? 『マリオカート』の完全新作が待ち遠しい
非常に高い人気を誇り、しかしナンバリングの最新作が絶えて久しい任天堂の名シリーズといえば、『マリオカート』が群を抜いています。しかし、「最近もシリーズ作が出ているのでは?」と疑問を浮かべる人もいることでしょう。
その考えは、もちろん間違っていません。Nintendo Switch(以下、スイッチ)で最も売れたゲームといえば、現在6058万本という記録を打ち立てた『マリオカート8 デラックス』(2017年)にほかなりません。
それ以外でも、スマホ向けに『マリオカート ツアー』(2019年配信)がリリースされていますし、ラジコンをスイッチで動かすユニークなゲーム『マリオカート ライブ ホームサーキット』(2020年)も発売されました。また、『マリオカート8 デラックス』の有料追加パスも昨年配信され、かなり活気に満ちています。
しかしそれは、あくまでシリーズ全体の話。シリーズの中核を成すメイン級の完全新作は、Wii U向けの『マリオカート8』以来、約10年も止まったままなのです。『マリオカート8 デラックス』は名作ですが、いわゆる『マリオカート8』のパワーアップ版なので、完全新作とまでは言えません。
それまでの『マリオカート』シリーズにおけるメイン級の作品は、短ければ2年ほど、長くとも5年ほどのサイクルで、新たな作品が登場し続けてきました。その背景を踏まえれば、『マリオカート8』からの空白期間は類を見ないほど長く、続編を待ち望む声が大きくなるのも当然の話でしょう。
■あの3Dシューティングや、定期的に話題となる定番タイトルも
完全新作の『スターフォックス ゼロ』はWii Uソフトなので、現在アクセスしやすいとは言い難い
●そろそろ宇宙を救いたい……『スターフォックス』はまだか?
任天堂が手がけた初期の3Dゲームといえば、『スーパーマリオ64』や『ゼルダの伝説 時のオカリナ』などが有名です。しかし、この両作品に先駆け、1993年に発売された『スターフォックス』を忘れるわけにはいきません。
3D空間のなかを「飛ぶ」感覚は非常に刺激的で、ユーザーたちはこの世界に魅了されました。その熱烈な支持を受け、4年後に『スターフォックス64』が発売され、こちらも高く評価されました。
その後も、キャラクター性を活かすアクションADVとなった『スターフォックス アドベンチャー』や、対戦モードも好評だった『スターフォックス アサルト』、名作をリメイクした『スターフォックス64 3D』と、定期的にシリーズ展開が続きます。
ですが、2016年に発売された『スターフォックス ゼロ』(『スターフォックス ガード』も同時リリース)を最後に、本シリーズの主だった活躍が途絶え、そのまま現在へと至ります。
強いていえば、「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」に収録される形で、当時発売中止になった『スターフォックス2』が日の目を見たり(2017年)、『スターリンク バトル・フォー・アトラス』(2019年)のスイッチ版で大規模なコラボレーションが行われましたが、このあたりは例外的な展開です。
単体販売の完全新作は、2016年から数えて8年ほど停滞している『スターフォックス』。『マリオカート』とともに、完全新作が待ち遠しいシリーズです。
●定期的に、そして根強い要望が続く『カービィのエアライド』
実は近年、長くリメイクや新作を望まれていた作品が、相次いで発売される事態が続きました。特に目立った例を上げるなら、「Nintendo Direct」が行われるたびに待望されていた『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』のリメイク版が、念願叶って2021年に発売されました。
また、「風が吹けば桶屋が儲かる」の言い回しになぞらえ、一見無関係なものを強引に「身体は闘争を求める」と結びつけ、そして『アーマード・コア』の新作が出ると結論づけるインターネット・ミームが長年続いていました。ですが、約10年の空白期間を経て、2023年に『アーマード・コアVI』が登場。まさかの復活を果たし、大きな話題となりました。
要望は上がるものの、リメイクや新作がないタイトルとして、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』や『アーマード・コア』はすっかり定番でしたが、その夢は見事に叶いました。ですが、そうした定番のタイトルはほかにもあり、そのなかでも長年夢が叶っていないのが、『カービィのエアライド』です。
『カービィ』シリーズ自体は、毎年もしくは1年程度の間隔で、常に関連作がリリースされています。しかし、シリーズのメインはアクションゲームです。一方で『カービィのエアライド』は、このシリーズには珍しいレースゲームなので、シリーズ作が出ているからといって、本作を遊びたい気持ちが解消されることはありません。
『大乱闘スマッシュブラザーズ』などの代表作を持ち、『カービィ』の生みの親でもある桜井政博氏が手がけていることもあり、『カービィのエアライド』は名作の呼び声の高く、だからこそ現行機で遊べるリメイク版や、さらに進化させた完全新作を望む声がいまなお続いているのです。
『カービィのエアライド』が発売されたのは2003年なので、発売から数えると新展開を20年以上も望まれている形になります。叶うなら完全新作、せめてリメイク版の登場を、ひたすら願い続けるばかりです。
(臥待)
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