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記憶を消してもう一度… 終盤の展開に大興奮した名作3選「すべてが完璧」

マグミクス / 2024年3月16日 17時25分

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■伏線回収が秀逸すぎる伝説の最終回

 1990年代から2020年代にかけて、伝説のフィナーレを迎えたマンガ作品が再び注目を集めています。今回は『進撃の巨人』のアニメ完結をはじめ、実写映画化や26年ぶりの映画復活など、話題となった原作のマンガ作品のなかから、時代を超えて愛される名作を振り返ります。

※この記事には『進撃の巨人』『鋼の錬金術師』『SLAM DUNK』の最終回についての内容を含みます。

●『進撃の巨人』

 2009年から2021年まで「別冊少年マガジン」(講談社)で連載されていた『進撃の巨人』(著:諫山創)は、巨大な壁に囲われた世界で暮らす人びとと、未知なる敵「巨人」との戦いを描いたダークファンタジー作品です。

「壁」のなかで暮らす主人公のエレン・イェーガーは、幼い頃に突如街に侵入してきた巨人によって母親を喰い殺されてしまいました。それから、エレンは巨人と戦う道を選び、調査兵団の一員として巨人を駆逐していきます。

 物語の終盤では、すべての巨人を操ることのできる「始祖の巨人」の力を得たエレンが、全人類の8割を虐殺する「地鳴らし」を実行し、自らが「人類の敵」と化します。主人公がラスボスとなる衝撃的な展開に、多くの読者が動揺したことでしょう。

 そして、序盤から張り巡らされた伏線が、一気に回収される点も終盤の魅力のひとつです。特に印象的なのは、最終決戦でミカサがエレンの首を斬り、目を閉じる彼に向かって「いってらっしゃい、エレン」と声をかけるシーンでしょう。このセリフは、物語の最初のエピソードで既に登場しており、幼いエレンがミカサに起こされたときの夢のなかで使われていた言葉と同じでした。

 エレンが当時見ていた夢が「未来で彼が最期に見た夢」だったと分かる見事な伏線回収に「すべてが完璧すぎてもう神」「最高の伏線回収」と話題になっていました。

■異例の「再掲載」で伝説を残したマンガ

最終話掲載の雑誌が即完売 画像は『鋼の錬金術師』完全版 第1巻(スクウェア・エニックス)

●『鋼の錬金術師』

 2度のTVアニメ化や、実写映画化など大ヒットを記録した『鋼の錬金術師』(著:荒川弘)は、「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)にて連載されていたダークファンタジー作品です。

 2001年から2010年までの9年間続いた同作は、錬金術の存在する世界で、母親を生き返らせるために禁忌「人体錬成」を行い、体の一部を失った兄のエドワード・エルリックと弟のアルフォンス・エルリックが、元の姿を取り戻す手掛かりとなる「賢者の石」を探す物語です。

 最終話では、探し求めていた「賢者の石」が人の命で作られることを知らされます。そしてホムンクルスとの戦いで失ったアルフォンスを救い出すため、自身の錬金術の全てを対価に「等価交換」を行うのでした。

 当時人気の絶頂にあった同作は、最終回が掲載された「月刊少年ガンガン」2010年7月号が2割増しの部数で発刊されたにもかかわらず全国の書店で売り切れが続出します。そればかりか、9月号で再掲載される異例の措置が取られ、当時の人気っぷりを示す伝説的な快挙を成し遂げました。

 掲載からたったの2か月で再度掲載されるのは、極めて異例とのことで、20年経つ今でも人気があるのも頷けます。

●『SLAM DUNK』

映画『THE FIRST SLAM DUNK』ポスタービジュアル (C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 SLAM DUNK Film Partners

『SLAM DUNK』は、1990年より「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて、井上雄彦先生によって描かれたバスケマンガの金字塔ともいえる作品です。

 同作は、湘北高校に通う不良高校生の主人公である桜木花道が、バスケ部主将の赤木剛憲の妹、赤木晴子との出会いをきっかけに、さまざまな事件にを巻き起こしながらバスケットボールにのめり込んでいく姿を描いた物語です。

 インターハイ2回戦目の、絶対王者と呼び声の高い山王工業高校との激戦はまさに伝説的なストーリーとされ、2022年に公開された劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』でも取り上げられて大いに盛り上がりを見せました。

 その山王工業高校戦では、桜木が試合中に選手生命に関わるような怪我をしながらも、チーム全員で死力を尽くしなんとか勝利した湘北高校ですが、3回戦であっけなく敗退してしまいます。そして、インターハイ終了後、3年生が引退し新体制となった湘北高校バスケ部の様子が、怪我の治療に専念する桜木に晴子からの手紙を通じて語られて物語は終了します。

 あそこまで勢いのあった湘北高校があっさりと負けてしまう展開に「少年マンガっぽくはないけど妙にリアル」「ちょっと物足りなさはある。けど、そこが魅力でもあるんだよな」との声があがっていました。

 また、続編について井上先生が「描きたくなった時に描く」という含みのある言葉を残しており、いまだに続きを切望するファンも少なくありません。

 そして、連載終了から8年後の2004年には単行本国内発行部数1億冊を突破した記念に井上先生自ら廃校の黒板に最終回から「10日後」のストーリーを描くイベントが行われました。その際、先生の公式サイトでしか告知されなかったにもかかわらず、わずか3日間で5000人もの人が訪れるという伝説を残しました。

 今回あげた3作品は、いずれも社会現象にまで発展し、マンガの域を超えて数々の伝説を作り出しました。どれも30巻前後ですが、あっという間に感じるほど世界観にのめり込むことができるでしょう。

(LUIS FIELD)

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