え…っ？ 『ワンピ』シャンクスの「嫌いな食べ物」から「裏切り者」に関する考察が？

■シャンクスが嫌いな食べ物、花言葉は「裏切り」？

『ONE PIECE』屈指の人気キャラであるシャンクス率いる「赤髪海賊団」は物語の初期から登場しているにも関わらず、その目的や行動はいまだ謎に包まれています。しかし「ワノ国編」終盤の1054話で、シャンクスの口から「そろそろ奪りに行こうか『ひとつなぎの大秘宝』（ワンピース）」というセリフがあったように、最終章に向けてついに動き出しそうです。

　そんな赤髪海賊団について、「裏切り者」がいるという不穏な噂が流れているようです。その根拠となるシーンが、コミックス106巻に描かれていました。

　それは、1076話のエルバフに滞在しているシャンクスたちの様子が描かれたシーンです。ベン・ベックマン、ヤソップ、ラッキー・ルウら赤髪海賊団の面々と一緒に描かれていたシャンクスのすぐ前には、大きな「ブルーベリー」も描かれています。

　ファンブック『VIVRE CARD』には、シャンクスが嫌いな食べ物はブルーベリーと記載されていました。なぜシャンクスが嫌いな食べ物が、わざわざこの場面で描かれたのでしょうか。ブルーベリーの花言葉には「裏切り」という意味もあることから、赤髪海賊団の誰かが裏切ることの暗示ではないのかと考えられています。

　では誰が裏切るのか気になるところですが、上述した場面ではルウだけが、ブルーベリーをかじる様子が描かれています。ルウといえば、いつでも肉を食べているキャラなので、この場面を見た読者は違和感があったかもしれません。そして、「ラッキー・ルウがシャンクスを裏切る」「ルウは黒ひげ海賊団のスパイ」などの考察も生まれています。

　なぜブルーベリーを食べているルウが黒ひげ海賊団のスパイ、という考察があるかというと、それは黒ひげ海賊団の初期メンバーにも関係しているようです。

　黒ひげ海賊団の初期のメンバーの出身と役職は、バージェスがグランドライン出身で操舵手（2年前は戦闘員）、ラフィットがウエストブルー出身で航海士、オーガーがイーストブルー出身で狙撃手、ドクQがノースブルー出身で船医となっています。ちなみに、船長の黒ひげはグランドライン出身です。ここに、サウスブルー出身でコックのルウが加わると、足りていない穴が綺麗に埋まることになります。ルウの「巨漢」という特徴も、黒ひげ海賊団の幹部たちに共通する点です。

　また、麦わらの一味と物語全体のラスボス説もある黒ひげ海賊団の初期メンバーを比較すると、戦闘員はゾロとバージェス、航海士はナミとラフィット、狙撃手はウソップとオーガー、船医はチョッパーとドクQ、コックがサンジとルウと、役職が一致します。

　ルウが裏切るのではないかという考察に対し、読者は「ルウが裏切り者だったとして、シャンクスが気付かないとは思えない」「作中最強クラスのシャンクスが負けるのは仲間に裏切られたからとなると、しっくりくる」と賛否は分かれていました。今後の展開で赤髪海賊団はどうなっていくのでしょうか。

　また、ルウ以外にも、ベックマンがシャンクスを裏切るという考察もあります。こちらは、ベックマンの前にブルーベリーがおいてあることが根拠となっているようです。さらに、一部の考察にある通り『ONE PIECE』の黒幕がシャンクスだった場合、ベックマンはシャンクスを裏切って、シャンクスの行動を止める役割になるのではないかと考えられています。

　まだまだ謎の多いシャンクスや赤髪海賊団ですが、今後彼らによって裏切りは起こるのでしょうか。仲間に裏切られるシャンクスを見るのは忍びないですが、このブルーベリーの伏線が回収される日がくるのか、シャンクスと赤髪海賊団の行動から目が離せません。

（LUIS FIELD）