「アヒル飼った？」幸宮チノ家のアイドル・豆柴 5年経った現在は？

■もしかしてアヒル飼った？　アイドル豆柴

『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』『ドラゴンクエスト 天空物語』で人気の漫画家・幸宮チノ（ゆきみや・ちの）先生の描き下ろしエッセイマンガ。子供の頃から動物が好きな幸宮チノ先生が、「家族」である愛猫・愛犬について語ります。

　今回は、幸宮家のアイドル・豆柴についてのエピソードです。

＊　＊　＊

　1万5千年以上前より、ヒトの良き友であったイヌ。

「忠犬」という言葉もあるように、よくヒトに懐き、全身で「ご主人様大好き！」を表現する子が多い印象がありますね。

　柴犬は性格的に独立心が強い個体が多いとは聞いていたのですが、年々レベルが上がっていくクールっぷりにイヌの概念が崩れます。

　まず、鳴かない。

　ペット可マンションに住んでいるのですが、周囲のワンちゃんズが吠えコンボをどれだけつないでも迎合しない。

「えっ！？　犬飼ってたんですか！？」と驚かれるほど無口です。

　飼い主にしっぽをいじられても、猫に通せんぼされても、獣医で爪を切られる時も、　何かを覚悟完了した武士のようなたたずまい。

　あまりにも鳴かないので、もしかしたら吠え方を知らないのかもしれないと思っていた矢先、お向かいで飼われているトイプーちゃんに、まるでイヌのようなネイティブ発音で「ワン！」とスゴんだのを見て驚愕しました。

　なんでこのタイミングで吠えた。

　お向かいさんに対して気まずい気持ちを抱えながら、そそくさをその場を去る飼い主でした。

（幸宮チノ）