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「解説役から大逆転」「使い捨てザコじゃなかった」 時間をおいて大活躍したキャラ

マグミクス / 2024年4月2日 17時10分

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■1回戦負けから大出世!

 バトルマンガの物語が進んでいけば、序盤で敗れたキャラはいつの間にか忘れられてしまいます。しかし、そのような敵のなかには、時を置いて読者が驚くようなアツい活躍を見せたキャラもいました。今回は、そんな序盤で負けた後、時間を置いて意外な活躍をしたキャラを紹介します。

●本部以蔵『刃牙』シリーズ

 人気格闘マンガ『刃牙』シリーズにおいて、もっとも「出世した」キャラと言えば、「実戦武術家」本部以蔵ではないでしょうか。

 第1部『グラップラー刃牙』の第1巻から登場した本部は、超実戦柔術の使い手で「伝説」とまで呼ばれるほどの実力者でした。しかし、かつて負けたという「地上最強の生物」範馬勇次郎との再戦では攻撃を何度か見切るも敗北し、読者の期待を受けて出場した最大トーナメントでは、1回戦で横綱の金竜山に小指取りを仕掛け、それを返されて敗れています。小指が常人よりはるかに強い力士を相手に、悪手ともいえる戦法の思える負け方でした。

 その後、武術全般に詳しい本部は最大トーナメント終盤まで解説役として活躍するも、武術家としての本領発揮はかなり先となります。

 そして、第2部『バキ』の「最凶死刑囚編」終盤で再登場した本部は、死刑囚のひとり柳龍光を相手に武器を使って圧倒し、柳の切り札「毒手」を切り落とすほどの強さを見せました。この際に、作者の板垣恵介先生は「週刊少年チャンピオン」の巻末で「本部が強くて何が悪い」とコメントしています。

 そして、本部は久々に登場した第4部『刃牙道』で武器使用の本領を発揮し、誰もが驚くほどのアツい活躍を見せました。

 クローン技術と降霊術で蘇った史上最強の剣豪、宮本武蔵は挑んできた愚地独歩や刃牙を軽くあしらい、烈海王を斬り殺すなど、圧倒的強さを見せつけます。また、作中最強キャラである範馬勇次郎との戦いでも、本部の乱入で勝負はつかなかったものの、互角の戦いをみせており、武蔵の実力は伝説の剣豪に相応しいものでした。

 その武蔵相手に「仲間を守護る」目的で1対1の戦いを挑んだ本部は、仕込んでおいた武具駆使して武蔵を追い詰めます。しかし、鎖帷子越しに受けた武蔵の斬撃で深手を負い、窮地に立たされました。それでも諦めない本部は、不意を突いたタックルから片腕と口を使った裸絞めで武蔵を絞め落とし、勝利したのです。

 この大金星以外にも、本部は第4部で公園でジャック・ハンマーを倒したり、勇次郎をブチ切れさせるも逃げおおせたりと見どころが多く、主役級の輝きを見せています。最大トーナメントの1回戦で敗れた際に、彼がこれほどの活躍を見せるなど誰が想像できたでしょうか。6部『刃牙らへん』でボスキャラとなったジャックとの再戦にも注目が集まります。

■作中屈指の名言を残した「ザコ」キャラ

●まぞっほ:『ドラゴンクエストダイの大冒険』

キャンチョメの成長した姿が表紙の『金色のガッシュ!! 2』第2巻(BIRGDIN BOARD Corp.)

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に登場する敵キャラのなかで、最初に主人公ダイに倒されたのが、ニセ勇者でろりんが率いる「ニセ勇者一味」でした。そのなかでも影の薄い魔法使いだった「まぞっほ」は、その後、驚くほどアツい活躍しています。

「ニセ勇者一味」は、魔王の支配から解き放たれて大人しくなったモンスターを退治することで名声を得ていました。そして、ダイの友達の「ゴメちゃん」をさらい、ロモス王に献上しようとして、ダイに倒されます。この戦いの際にも、まぞっほは特に存在感を示せず退場しました。

 そんなまぞっほは、ロモス王国が魔王軍に襲撃された際に再登場します。クロコダインら魔王軍に怯えた魔法使いポップは、ダイたちを見捨てて宿屋に籠っていました。そして、そこで火事場泥棒を行っていたまぞっほに遭遇します。ポップが「アバンの使徒」であることを知ったまぞっほは、ダイたちの戦いを水晶玉に映しました。

 水晶に映された仲間の危機を見ても恐怖で動けずにいるポップに、まぞっほは「勇者とは勇気ある者ッ!!」「そして真の勇気とは打算なきものっ!!」「相手の強さによって出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃなぁいっ!!!」と、怒鳴りつけたのです。

 まぞっほの言葉は、かつて彼が逃げ出した魔法の師匠の受け売りでしたが、この言葉で勇気を振り絞ったポップは、仲間たちの元へ向かうことができました。

 ポップが道から外れるのを救ったまぞっほは、大魔王バーンとの最終決戦でも重要な役割を果たします。バーンが世界各地に落とした、ひとつでも起動すれば地上が消し飛ぶ「黒の核晶」が内蔵された6本の柱のひとつに向い、「黒の核晶」を凍結させたのが、まぞっほだったのです。

 世界を救う一助を担ったまぞっほは、救援に現れたポップの師で大魔導師のマトリフの弟弟子だったことが明かされました。このまぞっほの設定は、前日譚である『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王』で活かされており、そこでは彼の修業時代の姿も描かれています。

●キャンチョメ『金色のガッシュ!!』

 魔界の王を目指す魔物とパートナーに選ばれた人間がタッグを組んで、熱いバトルを繰り広げるマンガ『金色のガッシュ!!』には、個性豊かな魔物が多数登場します。そんな魔物たちのなかで、物語序盤に登場したキャンチョメは、コミカルな描写が目立つギャグキャラでした。持っている能力も「変化」という直接戦闘には不向きなものでしたが、終盤では読者が驚くような大活躍を見せたのです。

 物語序盤に主人公チームである清麿とガッシュと戦って敗れたキャンチョメは、魔界では同じ落ちこぼれだったガッシュの成長した姿を見て、強い魔物になると決心します。そして、人間界での経験を通じて、少しずつ戦う勇気を身に付けていきました。

 その後、ガッシュ陣営として要所で登場して活躍したキャンチョメですが、「クリア編」における成長と活躍は、多くの読者の間で話題になります。特訓で才能を開花させたキャンチョメは、模擬戦でガッシュに勝利するほどの実力者へと急成長しました。そして、ラスボスのクリアに次ぐほどの実力を持つ強敵ゴーム戦を迎えます。

 キャンチョメは、敵の脳に直接影響を与える術を駆使してゴームの術を封じ、圧倒的な強さを見せつけました。しかし、これまで弱者だったキャンチョメは、自分の力に溺れてしまい、ゴームを必要以上に痛めつけてしまいます。それでも最後は、パートナーのフォルゴレの説得で優しい心を取り戻し、花畑の幻をゴームに見せ、友情を結んだうえで勝利したのです。

 その後、クリアの超遠距離砲撃で本を失い、最終決戦に参加できなかったキャンチョメですが、もし参加していたらあっさりクリアに勝てたのではないか、と思えるほどの大躍進でした。

(SU_BU)

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