【漫画】憧れの先輩と映画鑑賞中、スマホをいじる迷惑客が…プロの仕事ぶりに3万人が「スカッとした！」【作者インタビュー】

■「シネモン」による迷惑行為は後を絶たない！

　片思い中のゆりこ先輩と映画デートを楽しむ佐々木。前の席の客がスマホを操作していてマナー違反だと気付くと、なんと、ゆりこ先輩はその男性の首に手刀を入れ気絶させます。上映終了後、状況がまったく理解できず戸惑う佐々木は、先ほど起きたことを詳しく聞いてみます。すると、ゆりこ先輩は上映中の環境を守るために迷惑行為をする客を気絶させたというのです。

　さらにマナー違反をする客を「シネマモンスター」略して「シネモン」と呼び、その処理の任務をしている自分は「シネモンハンター」だと教えてくれました。続けて、ゆりこ先輩は自分のせいで鑑賞を邪魔してしまった埋め合わせとして、もう一度映画に行かないかと誘ってきます。しかし、また「シネモン」が現れたらと不安になる佐々木でしたが……？

　福井セイさん（@fukuisei）による創作マンガ『映画館の迷惑客を倒す仕事人の話「シネモンハンターゆりこ」』がX（旧：Twitter）上で公開されました。いいね数は3.4万を超えており、読者からは「シネモンには私も何度か苦しめられたことがあり、そのときの憎しみが昇華していくような気持ちになりました」「映画より映画していて笑った」「実際に映画本編が流れる前にこの作品の動画流したら話題になりそう」などの声があがっています。

　作者の福井セイさんにお話を聞きました。

ーー今作『映画館の迷惑客を倒す仕事人の話「シネモンハンターゆりこ」』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。

　僕自身、映画館に行くとたまに迷惑客に会って、やりきれない気持ちになることが多かったので、半ばストレス発散のつもりで描きました。

ーー映画館のあるあるが詰まっていました。今作を描くうえで気を付けた点や、お気に入りのシーンなどはありますか？

　ゆりこが「シネモン」に憎しみをどれだけ抱いているかが伝わるように気を付けました。なかでも、12ページで「もし次もシネモンがいたとしたら……」と聞かれて怖い顔をするゆりこ先輩が気に入っています。

マナーの悪い鑑賞客に天誅をくだす先輩（福井セイさん提供）

ーー今作では映画館での迷惑行為について描かれていますが、いままでに福井セイさんが映画館で「迷惑だな」と思った具体的なエピソードなどはありますか？

　上映中でもスマホをいじったり、同行者としゃべったりというのはよく遭遇するし迷惑だなと思います。あとは一度、盗撮犯を見たこともありました。そのときの体験談を『映画館いったら隣の人が盗撮してそうだった体験談』というタイトルでマンガにしたこともあります。

ーーシネモンハンターゆりこのキャラメイクに対して読者の方から多くの反響がありました。キャラクター制作でこだわった点はありますか？

　ゆりこ先輩は、普段は上品なお嬢様って感じの見た目になるよう心がけました。シネモンに怒ったり任務したりするときにギャップが出ればいいなと思って。

ーーそのほかにもたくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか？

　皆さん、自分が「シネモン」に遭遇した体験に照らし合わせてコメントしていただけるのが印象に残りました。やっぱり皆困っているよな、と改めて感じました。

ーー今後はどのような創作活動をされる予定ですか？

　今回の『シネモンハンターゆりこ』ように、日常のひっかかりを切り取ってふくらますようなお話が好きなので、今後もそういうマンガを作れたらいいなと思っています。

（マグミクス編集部）