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『北斗の拳』ラオウとカイオウはどっちが強い? シミュレーションしてみた対決の行方

マグミクス / 2024年4月24日 20時25分

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■最後に生き残るのは……悪!?

 アニメ放送40周年を迎える『北斗の拳』。新作アニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』もアナウンスされており、放送開始が楽しみでなりません。

 さて、ファンのあいだで長年、尽きない話題があります。それは『北斗の拳』史上、最強の敵2トップといえるであろう「ラオウとカイオウはどっちが強いのか?」です。

「ラオウ」は北斗神拳の伝承者候補として修行を重ねた、いわゆる北斗4兄弟の長兄で、本編の主人公「ケンシロウ」の最大のライバルです。「修羅の国」編で登場する「カイオウ」はラオウの実兄で、北斗琉拳の伝承者です。いずれが強いのか、原作のマンガをベースに考えてみましょう。

 手始めに両者の、ケンシロウとの対戦成績をおさらいします。

●ラオウVSケンシロウ(修業時代を除く)

・第1戦:双方決め手に欠けて痛み分け。
・第2戦:南斗の城で再戦するも、ケンシロウの究極奥義「無想転生」でラオウ敗北。
・第3戦:ユリアへの愛と哀しみを知ったことからラオウも「無想転生」を体得。力はほぼ互角となり、拳法を超越した殴り合いの状態から、ケンシロウ渾身の一撃でラオウ敗北。

 対戦成績はラオウの0勝2敗1分で、一度もケンシロウに勝っていません。ただ、初戦のラオウはレイ、トキと戦ったあとの3戦目というハンデはあったかもしれません。

●カイオウVSケンシロウ

・第1戦:「修羅の国」での戦い。カイオウはケンシロウの「無想転生」を見破り、自分がいる場所を見失わせる奥義「暗琉天破」で完勝。ケンシロウは瀕死(ひんし)の重傷を負う。
・第2戦:カイオウは生まれつき会得していた北斗宗家の技を出しますが、ケンシロウが北斗宗家の象徴「女人像」から「受け技」を伝授されたため、魔闘気すら効果がなくカイオウの敗北。

 カイオウは初戦でとどめを刺せなかったのが不覚でした。対戦成績は1勝1敗です。

●カイオウのほうが強い?

 では考察です。カイオウは、一度はケンシロウに完勝しています。ラオウに勝利したケンシロウが「無想転生」を駆使しても負けた相手なので、これだけで強い理由の十分な判断材料です。マンガに描かれた事実に基づけば、単純に「カイオウのほうが強い」と思います。これまで世に出た書籍やネット上の反応などを見てきたなかでも、多くの人が同じ見解を述べています。

■「ラオウVSカイオウ」のマンガが描かれたら!?

ラオウ対ケンシロウの死闘はマンガ史に刻まれる名バトル。ゼノンコミックスDX『北斗の拳』新装版 第10巻 書影

 強さを測る物差しが人によってバラバラなので、こんな考察をします。「もしも原作者がラオウVSカイオウを描いたなら」というシミュレーションをしてみましょう。ラオウはケンシロウとの最終決戦前に「修羅の国」を訪れてカイオウと対面しており、もしこのときふたりが戦うことになったら、と仮定します。

 北斗琉拳伝承者の兄と北斗神拳最強レベルの弟との対決は、一度では終わらないでしょう。ラオウは戦う相手に慎重な面があるものの、即カイオウと戦う局面であれば話は別と考えられます。カイオウの野望は北斗神拳および北斗宗家の撲滅ですが、北斗宗家の血脈ではないラオウには対ケンシロウレベルの強大な魔闘気が噴出しないはずです。しかしカイオウの「暗琉天破」などの奥義は強力なので、ラオウが「無想転生」を習得していたとしても倒すには及ばず、カイオウ優勢で一度はドローとします。

●ポイントは魔闘気封じ

 問題は次戦。ラオウの課題は魔闘気対策です。北斗神拳伝承者ではないので、ケンシロウのように女人像から「受け技」を会得できません。ただし、ケンシロウがそうであったように、北斗神拳伝承者として修行を積んだラオウは、一度対戦した相手の特徴を体得できる特性を持つはずです。

 また、先に述べたようにラオウは慎重派です。カイオウの奥義に対抗できる「何か」を持って戦いに挑むでしょう。その「何か」についてはさまざまな案が考えられるなか、筆者は、「魔闘気は『闘気』を吸収するものの、吸収しきれないほどの『闘気』でこれを封じる」という展開を考えます。とにかく、最大のポイントである「魔闘気」を受けない状態にしたとしましょう。

 さらに考察します。そうなると決め手は「拳」の差になります。ケンシロウはバランとの戦いで「拳ではおれをしのぐラオウ」と言っていますし、カイオウとの戦闘中にも「おまえではラオウに勝てん」と言っています。拳を交えた男が感じた力関係からすると、カイオウは決め手に欠けるのでしょう。

 実際、カイオウとの2戦目でケンシロウは「北斗琉拳は魔闘気で敵を幻惑し敵の受け技を流すことを極意とした」といい、北斗琉拳には限界がある旨を唱えます。そして「北斗神拳は戦場の拳、千変万化する戦いの中にこそ、その奥義を見いだしたのだ」と、決定的な違いを言い渡しました。やがて、ケンシロウの奥義により文字通り拳を砕かれたカイオウは、一方的にやられて敗北します。

 拳で負けないなら、ラオウは「無想転生」や、いまだ見せていない秘技でカイオウに勝利できるのではないでしょうか。さあ結末やいかに……。

●強い相手のアップデートは必須

 そもそも論ですが、これはマンガです。ケンシロウはだんだん強い相手を破りレベルアップしなければなりません。カイオウは完全な悪者です。愛情を捨て悪しか信じない者を決戦で勝たせるわけにはいきません。『北斗の拳』のテーマに「愛」がありますし、少なくともこの時点でラオウは「愛」を知っていましたから、壮絶な戦いの末に最後はラオウの勝ち……となるのが腑に落ちます。

 結論をいうと、「短期戦ならカイオウが強い。しかし長期戦ならラオウが勝つ」といったところです。ふたりの戦いがもし描かれたなら、ラストシーンは秘技の相打ちになり、どちらが勝ったかわからないままエンド……というのは謎が持続して面白いかもしれません。皆さんはどんな考察をしますか。

(C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

※本文の一部を修正しました。(2024年4月26日 11:42)

(石原久稔)

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