『ワンピ』物語の結末は？ 「ルフィがロジャー化？」「一味解散？」の声も

■白熱する最終回論争

　モンキー・D・ルフィら麦わらの一味は、「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」があるとされている「ラフテル」へ着々と近づいているようです。連載開始から25年以上が経過した『ONE PIECE（ワンピース）』の最終回はどうなるのでしょうか。

　多くの読者が予想している最終回は「麦わらの一味全員の夢が叶う」というものです。ルフィが海賊王になりたいように、麦わらの一味は全員、大きな夢を持っています。ロロノア・ゾロは世界一の大剣豪になる、サンジはオールブルーを見つける、ナミは世界地図を作る、ウソップは勇敢な海の戦士になるなど、1人ひとり野望を持ってルフィとともに冒険しています。麦わらの一味の夢が叶った描写が最終回で描かれることは、多くの読者が望む幸せな結末ともいえるでしょう。

　また、「最終回でルフィはロジャーのような冒険の終え方をするのでは？」という予想もあるようです。

　かつての海賊王であり、大海賊時代の始まりとなるきっかけとなったゴール・D・ロジャーとルフィはさまざまな共通点があります。例えば、同じ「D」の名を持っていたり、麦わら帽子をかぶっていたりといった点です。

　共通点の多いふたりは思考も似ているのか、これまでにルフィが訪れた島や国の多くは、ロジャーも訪れていました。また、シャンクスやシルバーズ・レイリーなどのロジャーを知る人が、ルフィをロジャーと重ね合わせている様子もみられます。上記の理由から、ルフィはロジャーと同じような冒険の終わり方をするのではないかとささやかれているようです。

　ロジャーは富、名声、力のすべてを手に入れたあとロジャー海賊団を解散します。その後、海軍に自首して処刑されてしまいました。このことから一部のファンからは、「ルフィも同様に解散させるのでは？」という意見も聞かれます。

　またロジャー海賊団の解散は、ロジャーの病気により余命が短いことが要因のひとつと考えられており、同じようにルフィも余命が短くなっていると予想されています。根拠のひとつとしてあげられているのが、「インペルダウン編」でゼランの毒に侵されたルフィが、エンポリオ・イワンコフの「治癒ホルモン」で寿命10年を使って治療したことです。

　さらに、ルフィが発動するギア2は、「エニエス・ロビー編」でロブ・ルッチに「命を削っている」といわれており、それ以上にパワーアップしているギア5（ニカ）も体に相当負担がかかっていると考えられます。ふたりの共通点から、ルフィも自分の寿命の短さを感じて、ロジャーのように麦わらの一味を解散するのかもしれません。

　ほかには「新たな物語が始まるのではないか」と考えている意見も見受けられました。ルフィが海賊王となったのちに、海賊に憧れる少年に麦わら帽子を渡し、新たな物語が紡がれていく、と予想しているようです。『ONE PIECE』は、第1話でルフィがシャンクスから麦わら帽子を預かるというシーンから始まっているため、とてもきれいな幕引きになるかもしれません。

　物語は、あと数年ほどで完結を迎えるとの声もあるようです。世界中から愛されている『ONE PIECE』は、一体どのような結末を迎えるのでしょうか？

（LUIS FIELD）