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初代『ドラクエ』りゅうおうから“世界の半分”をもらった勇者の「その後」は? 「ビジュアルも衝撃的」

マグミクス / 2024年10月11日 21時55分

初代『ドラクエ』りゅうおうから“世界の半分”をもらった勇者の「その後」は? 「ビジュアルも衝撃的」

■「世界の半分」をもらった勇者の末路

 1986年に発売された初代『ドラゴンクエスト』で多くのプレイヤーを驚かせた展開といえばラスボスである「りゅうおう」から持ちかけられる「味方になれば、世界の半分をやろう」という提案です。きっぱりと断ればバトルに突入しますが、この提案を受け入れることもできます。

 しかし、うまい話はそうそうありません。この提案を了承すると、与えられるのは「やみのせかい」。ゲームの進行はここで止まり、直前に「りゅうおう」から教わる復活の呪文を入力しても、レベルは1に戻され、ゴールドや所持品もなく、ゲーム進行も巻き戻ってしまいます。

 あまりの事態に驚いた人も少なくないかと思いますが、ここまで王様から聞いていた復活の呪文は当然有効なので、プレイヤーたちはそちらをもう一度入力し、改めて「りゅうおう」の討伐へと向かいました。

 しかし、こうしたプレイヤーの体験とは別に、「やみのせかい」を選んだ勇者に、その先の物語があった模様です。

●「バッドエンド」の先にある新たな物語を紡ぐ『ドラクエビルダーズ』

 初代『ドラクエ』の世界は、その後『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』へとつながりますが、実は「やみのせかい」を選んだ後の世界を描く作品も存在します。それは、『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』です。

『ドラクエビルダーズ』は、初代『ドラクエ』と同じ「アレフガルド」を舞台としており、勇者が「りゅうおう」の提案を受け入れた後の世界を描いています。この世界における勇者が愚かな判断をしたため、アレフガルドはすっかり荒廃してしまいました。そんな世界を、『ドラクエビルダーズ』の主人公が少しずつ立て直していくのです。

 その過程で主人公は、「やみのせんし」という人物と出会います。その風体は、『ドラクエ』ファンにはおなじみの「ごろつき」のデザインがベースになっており、顔まで覆ったマントに筋肉質の身体、そしてパンツ、王冠、手袋、ブーツを身に着けています。

 この「やみのせんし」が、初代『ドラクエ』で「りゅうおう」の提案を受け入れた勇者では、とまことしやかに囁(ささや)かれています。

■「やみのせんし」が勇者だと考えられる理由が……!

初代『ドラクエ』で「りゅうおう」からの誘惑に負けると、荒廃した世界が幕を開ける。

●装備や肩書に、元勇者を思わせる片鱗が……

「やみのせんし」が元勇者と推測される大きな理由は、その装備にあります。さきほど述べた衣装のほか、「やみのせんし」は剣と盾を装備しており、その武具のデザインが「ロトのつるぎ」と「ロトのたて」に酷似しているのです。

 ロトの武具を装備していることから、この人物がロトの血を引いていると考えられます。武具が偽物という可能性もありますが、『ドラクエビルダーズ』ではロトの血筋を持つ人物(当時の勇者)が世界の荒廃に加担しました。そうした悪名をわざわざ偽るのも、不自然な話です。

 また、「やみのせんし」が持つ剣と盾には、ロトの武具の象徴である「赤い宝石」がありません。はめ込んでいたであろう穴が見えるので、これが本物だとすれば、宝石が外されたものと思われます。「りゅうおう」の誘いに乗ったことで勇者の資格が失われ、その象徴を取り上げられてしまったと考えれば、「赤い宝石」がないのも納得です。

 そして極めつけは、戦う前に表示される彼の肩書きです。「やみのせんし」は、「いつわりの王」という肩書きを持っていることが示されます。闇に包まれたアレフガルドで、ロトの武具を手にした、「いつわりの王」。そうした情報から「やみのせんし」の正体を考察すると、多くの人が「あの時の勇者」を連想し、誤った選択の成れの果てでは……と指摘されています。

* * *

「やみのせんし」の素性は、作中ではっきりとは明言されていません。そのため、「やみのせんし」=初代『ドラクエ』の勇者、と決定づけることができないものの、多くの情報が正体を示唆しているのも事実です。

 もし、「やみのせんし」が元勇者だとすれば、勇者の資格をはく奪され、王としても「いつわり」に過ぎず、輝かしい栄光とは無縁の存在になり果てています。一方、「りゅうおう」の誘いを跳ね除け、見事打ち取った場合の勇者は、さらなる冒険に旅立ち、子孫に新たな国を残し、その痕跡は『ドラクエ2』へと受け継がれました。

「りゅうおう」への返答ひとつで、一変していまう勇者の顛末。その行く末を、改めて見届けて見るのも一興でしょう。『ドラクエビルダーズ』は、Nintendo Switch版、PlayStation 4版、Steam版、スマートフォン版がリリースされています。未プレイの方は、この機会に「やみのせんし」と対面してみてはいかがですか。

ファミコン版『ドラゴンクエスト』:
(C)1986 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

(臥待)

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