『ドラクエ5』フローラを花嫁に選んだら、友達「ウソだ」　ビアンカ派が知らない悲喜こもごも

マグミクス / 2024年10月16日 21時25分

■思わぬ恩恵がある一方で、切ない思い出も…

　スーパーファミコン用ソフトとして発売された『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』では、「主人公の結婚」という一大イベントがあります。主人公の花嫁候補となる「ビアンカ」と「フローラ」は、ステータスや覚える魔法以外にも、イベント上も若干の違いが発生します。いわゆる「フローラ派」のプレイヤーからは、「フローラと結婚した後の展開が印象に残っている」といった声が数多くあがっています。

　フローラと結婚した場合、行く先々で義父の「ルドマン」からお金（ゴールド）や装備品の援助があります。この情報は当時の『公式ガイドブック』に記載されておらず、初めてのプレイで驚いた人もいるのではないでしょうか。「『みずのはごろも』や『しんぴのよろい』をもらえて、冒険がかなり楽になった」「気持ち的にはビアンカと結婚したいけど、ルドマンの援助を考えると悩む」との声があがっていることからも、援助の充実ぶりが分かります。ルドマンは、ビアンカを選んだ場合でも結婚式を開いてくれる上に、「てんくうのたて」と「船」を贈与してくれる、非常に太っ腹な人物です。

　そして、主人公が結婚した後、双子の男の子と女の子が誕生します。フローラが伴侶の場合は、子供たちの髪色は青色になります。しかし、なかには、「周りは全員ビアンカと結婚したから、フローラと結婚したら子供の髪が青くなることを信じてもらえなかった」「攻略本を見ながらプレイしていたから、青髪の子供たちに最初戸惑った」といったプレイヤーの声も見られました。当時の公式ガイドブックに掲載されている子供たちの髪色は、金髪のみだったため、まさかの青髪の子供の登場にびっくりした人も多かったようです。

　さらに冒険を進めていくと、直面するのがフローラと結婚したときのビアンカの顛末です。ビアンカは「山奥の村」に戻り、独身のまま病弱な父親とふたりで暮らします。一方、ビアンカと結婚した場合、フローラは幼なじみの「アンディ」と結婚して幸せそうにしているのです。

　結婚後のビアンカとフローラの様子に対するプレイヤーの声を見てみると、「思い返せば結婚前夜、フローラはぐっすり眠っていたのに対し、ビアンカは物思いにふけっていたもんな」「この展開を見たくないから、次からはビアンカを選んでしまう」などの感想が見受けられました。ビアンカとは幼少期に一緒に冒険した思い出があるため、フローラを選んだプレイヤーに複雑な感情を抱かせたことがうかがえます。

　ニンテンドーDSでのリメイク版『ドラクエ5』では、花嫁候補にフローラの姉「デボラ」も加わったことから、さらに頭を抱えたプレイヤーもいるかもしれません。しっかり者だけど繊細な面もあるビアンカ、才色兼備、おしとやかそうで芯のある性格のフローラ、口は悪いけれど時折見せる愛情にグッと来るデボラという三者三様の魅力があります。

　何はともあれ「人生の伴侶を選ぶ」というイベントを体験できる同作のシステムは、このようにさまざまな意見があがっていることから、画期的だったと言っても過言ではありません。みなさんは、最終的にどの女性キャラを選ぶのがベストだと感じたでしょうか？

（マグミクス編集部）