「マクロス」シリーズの可変戦闘機 その元ネタがこちらです…えっ、ロシア機も?
マグミクス / 2024年12月17日 6時50分
■「トムキャット」だけじゃないVFの「元ネタ」!
アニメ「マクロス」シリーズに登場するヴァリアブル・ファイター(可変戦闘機)は、戦闘機(ファイター)、ロボット(バトロイド)、それらの中間形態「ガウォーク」の、3形態に変形できるのが特徴です。
立体化は続いており、2024年11月には『マクロスF』主人公「早乙女アルト」が搭乗するVF-171EX 「アーマードナイトメアプラス」のプラモデルがウェーブより発売されました。
それらヴァリアブル・ファイターはすべて、監督である河森正治氏によってデザインされており、戦闘機形態は実在の軍用機をモチーフにデザインされたことが、河森氏自らの言や設定資料などで明かされています。
上述のVF-171は、『マクロス7』に登場したVF-17「ナイトメア」の発展改良型という位置づけです。このVF-17のデザインモチーフとなったのが、史上初めて実戦投入されたステルス攻撃機F-117「ナイトホーク」でした。VF-17もまた、ステルス性能を考慮して開発された特殊作戦機という設定です。
実のところ河森氏はF-117を写真でご覧になられた当初、あまり気に入っておられなかったとか。ただ、実機を取材してみて面白いと感じたことから、VF-17のデザインモチーフにしたと後年、バンダイの模型専門誌「B-CLUB」の記事で語っておられます。
早乙女アルトがTV版と、劇場版の途中まで搭乗していたVF-25「メサイア」は、映画「トップガン」シリーズなどでもおなじみのF-14「トムキャット」と、ロシアの大型戦闘機Su-27「フランカー」をモチーフにデザインされています。
シリーズ第1作『超時空要塞マクロス』に登場するVF-1「バルキリー」は、河森氏がF-14をモチーフに、メカニックデザイナーの宮武一貴氏の協力を得てデザインしたもので、『マクロスF』には原点回帰という狙いもあり、F-14の再登板ということになったようです。
そのVF-1は、作品に登場させるにあたり、TV版のスポンサーであった玩具メーカーから「飛行機と宇宙戦艦(の玩具)は売れたためしがないので、やめてくれ」と難色を示されたといいます。のちに、ゲーム『マクロスアルティメットフロンティア 超時空娘々パック』の特典映像にて、実際に変形するVF-1のモックアップを制作しスポンサーを説得したというエピソードが、河森氏から明かされました。
早乙女アルトが劇場版第2作『恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』で搭乗し、劇場版『マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』ではシリーズ最強パイロットと目される「マクシミリアン・ジーナス」の乗機にもなったYF-29「デュランダル」は、エンジンを4機搭載し、主翼に前方を向いた前進翼を採用するなど、ほかとは異なり実機をモチーフにした感の薄いデザインとなっています。
『マクロスプラス』の主人公「イサム・ダイソン」が搭乗したYF-19「エクスカリバー」や、『マクロス7』の主人公「熱気バサラ」の乗機VF-19改「ファイアーバルキリー」も、YF-29と同様の前進翼機です。
河森氏は『恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』のパンフレットのなかで、「マクロス世界だと、前進翼機は伝統的にカブキ者の機体って感じがしますね(笑)」と語っておられますので、これらに関しては実機が云々ではなく、キャラクターの特徴に最適化してデザインされたのかもしれません。
(竹内修)
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