えっ…『グレンダイザー』で人類滅亡エンド? 衝撃の桜多吾作版をアニメ化してくれ!
マグミクス / 2024年12月23日 21時35分
■人間の愚かさを描いた桜多吾作版『グレンダイザー』
2024年のロボットアニメ界隈における話題のひとつに、永井豪先生原作のアニメ『UFOロボ グレンダイザー』(以下『グレンダイザー』)をリブートした『グレンダイザーU』が挙げられるでしょう。賛否両論ありながらの最終回を迎えました。
その『グレンダイザー』のコミカライズのひとつに、児童向けテレビマンガ誌『冒険王』(秋田書店)で連載された桜多吾作先生による作品があります。
※以下、桜多吾作版『UFOロボ グレンダイザー』の、ストーリーの核心に触れる記述があります。
同作は冒頭からデュークが、斬首されたフリード星の王妃である母の生首を抱えて復讐を誓ったり、「兜甲児」が「牧葉ひかる」を妄想のなかで裸にして犯そうとしたりと、全体的にテンションが高めの描写が続きます。
アニメ版の設定との大きな違いとして、『マジンガーZ』に登場した「弓さやか」がレギュラーになること、『グレートマジンガー』で倒された「ミケーネ帝国」がデュークらに共闘を申し入れることなどが挙げられます。
特筆すべき点は、人間の愚かさを容赦なく描いているところです。ミケーネ帝国が壊滅した様子を見た「宇門博士」が、戦前、戦中の日本を重ね合わせて「国家のリーダーは慎重に選ばなくてはならんな」「無能なリーダーを選んだらその罪は選んだものにもある」とつぶやくのは、実に象徴的でしょう。
また、アニメ版ではただの悪役だった「ベガ星連合軍」の科学長官「ズリル」は、美しい地球の自然を愛する人物として描かれていました。地球の環境を破壊する人間を「害虫」として憎むズリルは、「円盤獣」で30万人もの人間を飲み込んで、男も女も大人も子供も内部で分解処理してしまいます。「人間の死がい」で地球を汚さないためのエコな作戦でした。悲鳴を上げながら溶かされていく人間の姿はトラウマものです。
さらに地球人の「異分子を排撃しようとする本能」を利用して、デュークを「裏切り者の宇宙人」として宣伝する作戦も行います。宇宙科学研究所に群衆が押し寄せ、職員が群衆に発砲、ついに人間と研究所の戦いが始まるというすさまじい展開もありました。
地球侵略がはかどらないことに業を煮やした「ベガ大王」は、地球上に無数にある核ミサイル基地に狙いをつけます。疑心暗鬼に陥った人間たちは、米国、ソ連、中国を中心に全面核戦争を起こしてしまいました。地球を放射能から守ろうとするズリルはベガ大王を暗殺するものの、戦争は急には止まりません。グレンダイザーたちも大量の核ミサイルをどうすることもできず、地球は放射能汚染によって終局を迎えました。
しかし、話はまだ終わりません。ミケーネ帝国で指輪を拾ったさやかは古代人が作った「魔神ラーガ」を発動させてしまいます。グレンダイザーとラーガは人間の愚かな行為があれば、人類の文明をリセットする役目を持っていました。世界中の遺跡が共鳴して巨大地震を引き起こし、世界は完全に崩壊します。グレンダイザーとラーガに乗っていたデューク、マリア、さやかは海底で深い眠りにつき、地上ではスペイザーに乗っていた甲児とひかるだけが生き残りました。壮絶なまでの人類滅亡エンドです。
まったくチャラチャラしておらず、ヒーローが無双するスーパーロボットアニメでもない、ハードな展開が連続する桜多吾作先生の『グレンダイザー』をアニメ化してほしいと思ってしまうのは筆者だけでしょうか。
(大山くまお)
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