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「TVゲームは目に悪いからやめなさい!」←ホント? 視力低下の理由と予防法とは 眼科専門医が解説

マグミクス / 2025年1月14日 17時50分

「TVゲームは目に悪いからやめなさい!」←ホント? 視力低下の理由と予防法とは 眼科専門医が解説

■子供と大人で違いも?

 子供の頃、TVゲームに夢中になっていると「目が悪くなるからやめなさい!」と注意された経験がある人は多いのではないでしょうか。近年では、携帯ゲーム機やスマートフォンでのゲームも一般的になり、目への影響を心配する声も増えています。

 実際のところ、ゲームは本当に目に悪いのでしょうか。また、視力低下を防ぐためにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。医療法人社団久視会いわみ眼科理事長で眼科専門医の岩見久司医師に聞きました。

●携帯ゲーム機は子供の近視化を促進

「目が悪くなる」と一言でいっても、その意味するところは人によって解釈が異なりますが、一般的には近視が進むことを意味していると考えられます。

 岩見医師は「近視は主に小児期に進行します。近いところ(50cm以下)でものを見過ぎと目に負荷がかかり近視化が生じるため、手に持って遊ぶ携帯ゲーム機は子供にとっては良くありません」と指摘します。

 さらに「携帯ゲーム機は姿勢にも悪影響を与えやすく、背が伸びる子供たちの骨への負担も心配です」と説明します。

 一方、大人の場合は異なる影響が出るといいます。「大人は、近いところでものを見続けても近視が進行することはありませんが、調節緊張と呼ばれる仮性近視のような状態になることがあります。また、画面を見続ける行為はまばたきを減らすため、ドライアイの原因にもなります。加齢によって涙は減っていくので、この影響は大人のほうが大きいでしょう」と解説します。

●外遊びで近視を予防

 では、TVモニターに接続して遊ぶ場合はどうでしょうか。

「目を画面から概ね2m以上離しておけば、あまり影響はないと考えられます」と岩見医師。ただし、「小児の近視の進行においては、ゲームも含めて家の中だけで遊んでいるとなりやすいといわれています。これに対し、外で多く遊んでいる子供や、外と家の中で遊びが半分半分の子供は近視が進みにくかったと報告されています」と説明します。

 気になるブルーライトの影響については「現在、人体に大きな影響を与えないだろうとされています」と指摘。「夏の日の太陽の明るさは10万ルクスに達し、モニターなどの画面の明るさは最大500ルクスまでとされていますので、まさしく桁が違うのであまり心配しないでいいでしょう」と説明します。

 ただし、「青い光は人間の体内の一日のリズムに働き、体内時計などを調整するといわれています。特に夜に青い光を浴びてしまうと体内リズムが崩れてしまう恐れがあるため、夜9時以降にはゲームなどは避けたほうがいいかもしれません」とアドバイスします。

●視力低下を防ぐためのポイント

視力低下を防ぐために、岩見医師は以下のポイントを挙げています。

「画面が小さいと全てが細かいので見る距離が近くなりがちです。大きければ大きいほど良いでしょう。その点、携帯ゲーム機やスマホは極めて画面が小さいので視力低下を誘発しやすいです。子供の目の健康を考えると、携帯ゲーム機はTVに映して、スマホのゲームはなるべくしない、がいいと考えられます」

 また、適切な休憩を取ることも重要だと指摘します。「近視学会は眼精疲労予防の基準である「20-20-20ルール(20分近業をしたら、20秒間、20フィート[6メートル]先を眺める)」というのを推奨しています。ただし、ゲームは魅力的であり、小休止の十分な時間を取れず、ついついすぐにプレイに戻ってしまいがちなので、やはり20、30分でいったん終了するのが良いと考えられます」

 さらに「太陽光は骨の形成にも良い影響を与えますし、ゲーム機以外の外遊びもしてほしい」と提言。バランスの取れた遊び方を心がけることが、子供の健やかな成長につながるようです。

(マグミクス編集部)

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