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『ポケモン ハートゴールド・ソウルシルバー』金・銀世代を揺さぶる納得のリメイク術

マグミクス / 2020年9月12日 14時10分

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■『金・銀』のリメイク『ハートゴールド・ソウルシルバー』

 今の20代後半~30代前半の人にとって、「ポケットモンスター」(以下、ポケモン)は青春を共にしたかけがえのないコンテンツだったのではないでしょうか。そんな方たちが幼少期を過ごした90年代後半と言えば、まさしくポケモンブームの勃興期。ゲームボーイ専用ソフト『ポケットモンスター』が誕生し、テレビアニメの放映や劇場版の公開、マンガ化、カードゲーム化といったメディアミックスも巻き起こり、さらにはお茶漬けや菓子パンなどの食品が販売されました。

 筆者も同様、そうしたポケモンブームを幼少期に経験したひとり。より正確には1997年より展開中だったアニメ版に親しみつつ、『ポケットモンスター 金・銀』(以下、金・銀)からゲーム版をプレイした世代です。続けてリリースされた『ポケットモンスター クリスタルバージョン』と合わせてプレイし、初めて触れるポケモンの面白さに心を奪われました。

 そして本稿でご紹介するニンテンドーDS(以下、DS)用ソフト『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』(以下、HG・SS)こそ、『金・銀』の発売からちょうど10年後に制作されたリメイク版なのです。うず潮をかきわけ威風堂々と飛び立つ「ルギア」、夕陽を背景に悠々と空を舞う「ホウオウ」。『金・銀』のシンボルと言うべき伝説ポケモンが映し出されたテレビCMは、かつて『金・銀』をむさぼるようにやり込んだポケモントレーナーたちの心を再び揺さぶりました。

■従来ユーザーも新鮮な気分を味わえた

『HG・SS』はリメイク版ということもあり、大まかな内容は『金・銀』に準拠しています。主人公はワカバタウンで「ウツギ博士」からポケモンをもらい、ポケモントレーナーとして冒険の旅へ出発。各地を巡りながらジムリーダーに挑戦し、計8個のバッジを集めてポケモンバトルの最高峰「ジョウトリーグ」に挑みます。殿堂入り後はジョウト地方とカントー地方を自由に往来できるようになり、2大マップを股にかけた新章がスタートします。

 しかし本筋は変わっていないと言えど、グラフィック周りやいくつかのゲームシステムを含め、各部は『金・銀』から大胆にリファインされていました。例えるなら、”思い出のモノクロ写真がカラーになって蘇った”と言えるかもしれません。マップ上で先頭のポケモンを後ろに連れて歩けるようになったのをはじめ、さまざまな競技に参加してポケモンの個性を引き出す「ポケスロン」がリメイクに際して新設。従来のユーザーも新鮮な気分で楽しめる仕組みが作られていたように思います。

 加えて本作にはもうひとつ、「ポケウォーカー」という画期的なアイテムがパッケージに付属していました。手のひらに収まるモンスターボール風の万歩計に通信機能を搭載しており、『HG・SS』のポケモンを外部へ連れ出すことができたのです。

 現実世界で計上した歩数に応じてポケモンが成長する目新しさもあってか、筆者の周りでも通勤や通学中にポケウォーカーを持ち歩いている人を多く見かけました。極端な言い方になりますが、”現実世界とリンクしている”という点において、ポケウォーカーはスマホ向けアプリ『Pokemon GO』の先駆けだったのかもしれません。

『HG・SS』の発売から早くも11年。『金・銀』の発売から数えると、実に21年もの月日が経っています。それでもなお、アラサー世代にとって『金・銀』の思い出が色褪せることはないでしょう。「金と銀、どっちを買ってもらった?」、「シロガネ山のレッドって倒したことある?」といった話題を出せば、きっと『金・銀』を通過した多くの人々がポケモントレーナーとしての顔を覗かせるはずです。

(龍田優貴)

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