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「毒親」との壮絶な日々を描くマンガが単行本化。結婚しても続く過干渉と金銭の要求…

マグミクス / 2020年12月7日 17時50分

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■大人になって、医師に言われて気づいた「事実」

 子供の頃からずっと自分を苦しめてきた親がいわゆる「毒親」だと気づいて絶縁するまでの話を、Instagramに投稿したマンガが反響を呼んでいます。

 自分の人生を子供に投影し支配しようとし、子供が成長して進学や就職に歩み出した途端に足を引っ張り邪魔をする……。作者・北瀬ユズさんのマンガ投稿には、同じような経験をした人や、自分が「毒親」になる恐怖を抱えている人などから、「作品から勇気をもらった!」「自分が家族を見つめ直すきっかけになった!」などのコメントが多数寄せられています。

 多くのSNSユーザーに支持された北瀬ユズさんのマンガは書籍化され、2020年11月30日に『毒親絶縁日記』(ぴあ株式会社)として発売されています。単行本としてまとめられた実録エピソードは、「良い子でいようと努力しても報われないことのほうが多かった。それでも反抗期もなく『良い子』をつづけたのは、そうするしかこの家で生きていく術がないと分かっていたからだった」と作者自身が語る、壮絶な幼少期から始まります。母が声を荒げても「我関せず」の態度を貫く父もまた、日常の一部でした。

 そして、中学校、高校へと成長しても母親からの過干渉は止まず、社会人になると何度もお金の無心をしてくるようになります。

母親にひどい仕打ちを受けているのに、母親に必要とされたいと思い、支えようと行動してしまう。その関係は「共依存」に……『毒親絶縁日記』(ぴあ株式会社)より

 頼りにならない父の代わりに「自分がしっかり母を守らなければ」と思うようになり、いつしか「共依存」から抜け出せなくなっていきます。心身に異常をきたした末に、ユズさんは医師の言葉によって「自分は悪くない」という事実に気づき始めます。

 結婚を経てもなお続く親からの干渉やお金の要求に、ユズさんは理解ある夫に支えられ、勇気を振り絞って言いたいことを吐き出します。その時母親から返ってきた言葉は……。

 ユズさんが自身の経験をInstagramに投稿し始めたのは、親との絶縁から10年後。「過去の経験で『生んでくれた親のことを悪く言うことは良くない』と言われることが多く、共感は得られないだろうなと思い、なかなか形にできませんでした」といいます。マンガの投稿を構想し始めて、実際に投稿するまで3年の月日が流れていました。

 同書の出版に際して、ユズさんは「親からの心理的虐待は周りに気づかれにくく、本人も自覚がないことが多いと思います。(中略)親との関係で生きづらさを感じている方がほんの少しでも何かに気づくきっかけになれたら嬉しいです」と語っています。

(川崎晴代)

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