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『あつ森』の本番は今年から! 2020年のブーム時にファンが感じたジレンマ

マグミクス / 2021年1月11日 14時10分

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■『あつ森』はもともと”急かされる”ようにプレイするゲームではない

 2021年を迎え、Nintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』(以下、あつ森)の新しいTVCM「年始篇」編が公開されました。

 CMの内容は今年の抱負にからめ、『あつ森』の遊び方を再確認するというものです。

「『シーラカンス』を釣りたい」、「住民ともっと仲良くなりたい」。牧歌的な抱負からは「どうぶつの森」シリーズ独特の、ゆっくりとした遊び方の魅力を思い出させてくれます。

 2020年はお家時間と相性の良いゲームが脚光を浴びた年でもありました。その中心となったタイトルが『あつ森』です。

『あつ森』フィーバーはシリーズを長く遊び続けていたファンにとって朗報でしたが、一方で、本来の持ち味が損ねわれることを懸念する声があがっていたことも事実です。

 大きく『あつ森』が取り上げられた結果、こぞってSNSにプレイ画像が投稿され、集中してプレイされすぎてしまうなどで、『あつ森』が”一過性のブーム”として過ぎ去ってしまうことを不安視するプレイヤーも少なくなかったのです。

「どうぶつの森」シリーズがファンから愛されている理由は、せわしなく過ぎていく毎日のなかで日々のちょっとした変化にも気付く余裕を思い出させてくれる、いわば”仮想の癒やし空間”としても機能することにもあります。

”世界中で大流行”することと、マイペースを推奨するゲームの性格に矛盾を感じてしまうことは、長くシリーズを遊んできたプレイヤーこそのジレンマでもあったでしょう。

 もちろん、年が明けても新型コロナウイルスの脅威が去ったわけではありません。むしろ感染者数が大幅に増え、外出を自粛すべき状況は昨年以上のものです。今年も『あつ森』の「島」にこもる機会が多いことに変わりはありません。

 しかし、1年のイベントのほとんどを見終えた今年は、『あつ森』に対する世間の熱もいったん落ち着きを見せるかもしれません。

 世間の注目が昨年ほど強くならないことが予想される今年こそ、『あつ森』は「どうぶつの森」シリーズ本来の魅力を発揮するのではないでしょうか。

(ふみくん)

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