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日本人漫画家が描く新たな「バットマン」が連載開始。過去には大友克洋も…!

マグミクス / 2021年1月29日 18時10分

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■かつて「バットマン」を描いてきた日本人クリエイターたち

 2020年のクリスマスイブに発売された講談社「モーニング」4・5合併号から、新たな「バットマン」の連載が始まっています。その名も『BATMAN JUSTICE BUSTER』。バットマンをはじめ数多くのキャラクターを生み出してきた、米DCコミックスと講談社による共同プロジェクトの第1弾とされています。

 コミックを描くのは、2008年にアニメ化もされた『鉄のラインバレル』で知られ、現在は「HERO’s!!(ヒーローズ)」で『ULTRAMAN』を連載している清水栄一氏と下口智裕氏のコンビ。大のアメコミ好きで、キャラクターなどにも精通している作家です。

 プロジェクトはDCと講談社で2019年秋から計画され、「様々な制約を取り払って、本当に面白い漫画を作ろう」ということで合意したといいます。話し合いのなかで「バットマン」や「ジョーカー」などDCが誇るキャラクターを活かしたマンガのアイデアが生まれたそうです。

 日本人によるバットマンのマンガ作品は、最近では久正人氏による『ニンジャバットマン』、他にも麻宮騎亜先生による『BATMAN CHILD OF DREAMS』、夏目義徳氏による『BATMAN DEATH MASK』、手代木史織氏による『バットマン アンド ジャスティス・リーグ』、桑田次郎氏による「バットマン」などが刊行されています。

 他にも、1999年に発売されたバットマンのトリビュート作品『BATMAN BLACK AND WHITE』でも、有名漫画家がバットマンを描いています。同書では世界のトップアーティスト42人が描いた短編が収録されていますが、そこには『AKIRA』で知られる大友克洋氏も一編を寄せています。フルカラーが普通のアメコミには珍しく、全編白黒で描かれているのが特徴の作品ですが、現在は絶版で、幻の作品集となっています。

 まだまだ、“アメコミ”という文化が日本に浸透しているとは言えない状況ですが、最近では「週刊少年ジャンプ」で連載中の『僕のヒーローアカデミア』がアメコミの世界観を取り入れて成功しています。『BATMAN JUSTICE BUSTER』も、日本のマンガから“アメコミ”の一端に触れる機会となるでしょう。

■新しい相棒の形や、最強兵器登場の噂も…?

ジャスティス・バスターが登場する翻訳版『バットマン:エンドゲーム(THE NEW 52!)』 TM & (C) 2016 DC Comics. All Rights Reserved.

 連載開始した『BATMAN JUSTICE BUSTER』の第1話「停止した時間」では、ガジェットを使用してヴィランであるファイアフライを追い詰めるバットマンが描かれています。清水栄一氏×下口智裕氏のコンビらしいアクション描写や、オリジナリティあふれるメカの描き方が大きな特徴です。

 バットマンことブルース・ウェインやその執事であるアルフレッドはおなじみのキャラとして登場していますが、まだ名前が明かされない人物も少なくありません。特に注目すべきは「ROBIN」です。バットマンのサイドキックであるロビンは有名ですが、第1話では人工知能として登場し、バットマンをサポートするAI「ROBIN」として話が進んでいきます。

 AIは危険や状況の分析を主に行っていますが、まだ未完成の様子。実際にバットマンがガジェットを使用する際に、危険度を考えて緊急停止させるといった行動から、アルフレッドは懐疑的な考えも明かしています。この先この「ROBIN」がそのまま相棒として活躍するのか、新たなロビンが出てくるのかは見どころでしょう。

 タイトルにある『JUSTICE BUSTER』に関しては、原作コミックに「ジャスティス・バスター」という兵器が存在します。2014年にアメリカで発売された『バットマン:エンドゲーム』という作品で、ジョーカーのウイルスに感染した「ジャスティス・リーグ」のメンバー、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマンなどがバットマンを襲います。

 この時にバットマンが開発したのが「ジャスティス・バスター」。巨大なパワードアーマーであり、「ジャスティス・リーグ」のヒーローたちの力を封じる機能を備えています。

 例えば、ワンダーウーマンに対しては、真実を引き出す「真実の投げ縄」と同じ糸を反転して作られた「ベールの束ねひも」で、取り付けた人間に望む偽りを見せます。アクアマンに対しては、粉末化した炭酸マグネシウムでできた発泡体、速さのあるフラッシュには摩擦をなくすコーティングでフラッシュに近い移動速度を手に入れる……といった具合に、多様な対策が施されています。

 作品タイトルがこの「ジャスティス・バスター」を意味しているのかどうか、そして、スーパーマンやアクアマン、ワンダーウーマンなどのバットマン以外のジャスティス・リーグのキャラクターの登場もあり得るのかも、非常に気になるところです。

 アメコミ愛の強い日本人漫画家が描く『BATMAN JUSTICE BUSTER』の今後の展開から、目が離せそうにありません。

(大野なおと)

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