1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. 面白ネタ

アニメ『シャーマンキング』10話、豪華演出で「BoZ」登場。今後につながる重要な幕間劇

マグミクス / 2021年6月4日 7時10分

写真

■原作でもお騒がせの仏教ユニットが登場

 TVアニメ『シャーマンキング』第10話は、本戦開催までの1か月間を静かに過ごす葉達の姿を描く……と思いきや、そんなしんみりした空気は最初だけで、結局みんな集まって賑やかに過ごしていましたね。しかしこれはとても大切なシーンで、まん太が感じ取っているように「同じ場所で同じ時間を過ごすだけで、少しずつわかり合えていく」ということが表現されていました。

 現代の私たちには数多くのコミュニケーション方法がありますが、相互理解のためにこれらが重要であることは昔も今も変わりません。特にリモートで仕事をすることが増えた今、それを実感している人も多いのではないでしょうか?

『シャーマンキング』では今後もこの直接的なコミュニケーションが数多く描かれます。何気ないシーンに、原作者・武井宏之先生のメッセージがぎゅっと詰まっている気がします。

 さて、今回の目玉は、何と言ってもBoZ(オーの上に長音記号の横棒)(ボーズ)の存在ではないでしょうか? ビジュアルもネーミングもダジャレのオンパレードですが、これぞ武井作品の醍醐味のひとつと言えるでしょう! そして今回、彼らのために新曲を用意してしまったというのですから、キングレコードさん太っ腹です!

 振り返れば、アニメ第5話「オーバーソウル!」ではクライマックスで前回のアニメ版主題歌が流れるという心憎い演出があり、どうなるのか注目していた方も多いと思いますが、驚きの結果となりました!

 ユニットふたりの声を担当されているのは、谷山紀章さん(米田善)と鈴木達央さん(杉本良)です。おふたりとも押しも押されぬ名声優さんですし、歌唱力にも定評のある最高の方々です。筆者は、以前制作に関わっていたコンテンツで、長年にわたり谷山さんにとてもお世話になっていたということもあって思い入れがより強く、興奮マシマシでした!!

 ちなみにこのBoZですが、世界初の坊さんアーティストを夢見て音楽修行に励んでいた元お坊さんです。ハオの仲間になった当初はBOOWZ(ふたつ目のオーに斜線)(ボウズ)と名乗っていて、日々TACK-HATZ(托鉢)に精を出しながら音楽性を磨いていたようです(「シャーマンキングゼロ」1巻より)。やっぱりダジャレのオンパレードでした……(笑)

■「父親超え」を決意した蓮の心境とは?

葉との戦いを経て、人間についての考え方を改めた道蓮は、中国の故郷へと向かう。アニメ『シャーマンキング』第10話より

 さて、いろいろとクセのあるBoZですが、それでもハオの仲間には違いなく、葉もたまおも窮地に立たされます。そこで登場したのが……「木刀の竜」こと梅宮竜之介でした。存在が濃すぎるのでみなさん気付いていなかったかもしれませんが、実は彼はまん太と出雲に行って以来、登場していなかったんですよ!

 それが蜥蜴郎(とかげろう)を持霊にし、しかもシャーマンファイト本戦への参加資格を得て戻ってくるという意外な展開! 自分の「かっこいい」が一番だと言ってシャーマンになるのもアリだとまん太に語っていた彼は、それを成し遂げてしまったわけですね。行動力の塊というか、実は骨のある男です。そんな彼がどのようにしてシャーマンになったのかは、そのうち描かれるはずです。楽しみに待ちましょう。

 最後に忘れてはいけないのが、ここ数話にわたって語られてきた道蓮のエピソードです。いよいよ本質に迫ろうとしています。

 葉との出会いを通じて、蓮は自分の過ちを認めました。しかしいくら反省してもこれまで殺めた命は戻って来ません。自分が死んでもそれは楽な道を選んで逃げるだけで責任を取ったことにはなりません。ですから彼は、世界を変えようという願いを貫き通すことを決意します。

 ただ、今は意味が違います。これまでは「全ての人間が憎い、そう思うように仕向けた道家が憎い、だから全部ぶっ壊してしまえ!」という考えだったものが、「人間が憎いのではなく『憎しみが憎しみを生む連鎖の構造』が憎いからそれが無くなる世界を作ろう」というものに変化しました。

 この決定打となったのは、列車の中で桃まんをもらったことです。蓮は「全ての人間は道家を追いやった憎い敵」として恨むことだけを教育されているので、「人間はそれほど汚くない」という当たり前の結論を得るには、いくつも理由が必要なんです。洗脳にも近い状態から自分で抜け出した蓮の意思は凄まじいですね。潤も蓮も、鬼のようなメンタルの持ち主です。

 そして、これからの自分の人生が、道家に縛られないものであることを確認するためには、間違った教育をした父を倒す必要があると確信するのですが。これは「○○超え」という物語構造で、ここでは「父を超える子の物語」です。間違いなく熱い展開になるので、次回が楽しみです!

 こうしてみると、10話は重要な要素の詰まった回だったことがわかります。これからも目の離せない展開が待っていますが、まずは蓮の父親超えを見守りましょう!

 それでは今回はこの辺で。また次回よろしくお願いします!

(C) 武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

(タシロハヤト)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください