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EDが衝撃的すぎなファミコンソフト3選 「バグ?」「バッドエンドじゃない…」

マグミクス / 2021年8月17日 7時10分

EDが衝撃的すぎなファミコンソフト3選 「バグ?」「バッドエンドじゃない…」

■あぜん…エンディングに驚いたファミコンソフト

 ゲームの最後に現れるエンディングシーンは、プレイヤーが心血を注いでプレイすればするほど、他では得られない達成感をもたらしてくれます。しかし、なかには色々な意味で“プレイヤーをあぜんとさせるエンディング”が少なくないのも事実。とりわけ30年以上前のファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)全盛期には、ユニークなエンディングを採用したタイトルが数多く存在していました。

 この記事では、エンディング画面でプレイヤーに衝撃を与えたファミコンソフトをピックアップ。奇妙な結末を迎えたものや、初見では内容が理解できないもの、あまりにも呆気なさ過ぎるものまで、3タイトルのエンディングをご紹介します。

●『ゴーストバスターズ』

 最初にご紹介するのは、1986年9月に発売された『ゴーストバスターズ』。同名の映画作品を元にしていますが、お世辞にも再現度が高いとは言えず。原作の物語は「3人の研究者(後に1名の新メンバー加入)がゴーストバスターズ(幽霊退治の会社)を結成し、さまざまな霊体を退治 or 捕獲する」というものですが、本作にストーリー要素はほぼ存在せず、いくつかのビルに立ち寄ってゴースト退治や捕獲を行うのみ。ビルを登るためにはボタン連打が必須なため、連射機能を搭載したコントローラーがなければ腕の疲労は免れないでしょう。

 加えて、映画だと中盤あたりでゴーストバスターズに加入した「ウィンストン」は本作に登場せず。ほかにも原作との相違点が数多く見受けられますが、かろうじてゴースト退治というコンセプトは踏襲されていたようです。

 そんな本作のエンディングは、何とひらがな二文字で「りり」と表示されるだけ。ゲームを最後までクリアしたユーザーに対する文言は記載されておらず、謎の単語しか映し出されません。一見するとただのバグにしか思えませんが、1986年当時のゲーム雑誌「ファミリーコンピュータMagazine」(徳間書店インターメディア)を確認すると、どうやら本作の発売直後に景品キャンペーンが行われた模様。「クリア後のパスワード(りり)を書いて送った人にテレホンカードをプレゼント(抽選300名)」という内容でした。とは言うものの、キャンペーンの有無に関わらず、初見でこのメッセージを”エンディングとして理解したユーザー”は、おそらく皆無だったのではないでしょうか。

 ちなみに本作の発売から4年後には、「星のカービィ」シリーズを手掛けたHAL研究所がファミコン用ソフト『Newゴーストバスターズ2』をリリースしています。

●『たけしの挑戦状』

 1986年にはもう一本、驚きのエンディングを迎えたファミコンソフトがあります。その名は『たけしの挑戦状』。ご存知、ビートたけし氏が監修したアクションアドベンチャー作品です。発売から35年を経てなお、その個性は数々のファミコン向けタイトルのなかでも群を抜いていると言って過言ではありません。自力(ノーヒント)で攻略するのはほぼ不可能と言われた難易度。「ファミコンの2コンで歌唱」や「特定のコマンドを選んだまま1時間ほど放置」といった仕掛け……などなど、芸能人をモチーフとしたタレントゲームにおいても、とりわけ異色さが目立っています。

 本作の際立った個性は、本編だけでなくクリア後のエンディングにも現れていました。開発スタッフの名前が記されたエンドロールは流れることなく、代わりに画面へ映ったのは、「えらいっ」のひと言のみ。メッセージウィンドウの左上にビートたけし氏の顔グラフィック、右下には「完」と描かれています。この画面のまま、しばらく放置することで追加メッセージが出現。「こんな げーむに まじになっちゃって どうするの」(原文ママ)と書き換わり、本編は真の意味で終わりを迎えることになります。

 今でこそ攻略サイト等で手軽に情報収集ができますが、35年前の当時は話が別。攻略本に頼らず自力で突破を試みたユーザーのなかには、あまりのエンディングの唐突さにあ然とした方も多かったのではないでしょうか。

●『東方見文録』

 最後にご紹介するのは『東方見文録』。上記2タイトルよりも発売が遅く、1988年11月にファミコン市場へ送り出されました。ストーリーは大まかにまとめると、主人公の大学生「東方見 文録」(以下、文録)の時間旅行記。時空を越えた先で出会った「マルコ」と手を組み、道中でイベントをこなしながら中国を目指します。

 本作の世界観はとにかくシュール、それでいて奇妙。登場人物と話す、周囲を見回すといったコマンド欄に平然と「殴る」が含まれているほか、本編のキャラクター以上にテンションが高いナレーション(ゲーム進行役)など、最序盤から独特な展開が続きます。一方で物語の流れはシリアス多め。ちょっとしたコマンドの選択ミスで登場キャラクターが悲惨な末路を辿り、場合によっては文録やマルコも最悪の未来を迎えてしまうのです。

 極めつけは、時間旅行の最後を締めくくるエンディング。危険な道のりの末に文録は精神崩壊。その顔はゾンビのごとく変色しており、眼球は定まることなく互いに違う方向を見つめ、寝そべったままその場を動くこともありません。こちらはバッドエンドではなく、完全クリア後の正式なエンディング。”タイムトラベルが原因で発狂”というラストはまさに衝撃的で、人によってはシュールさ以上にホラーテイストが目立つシーンでもあります。

 長時間ゲームと向き合い、数々の難関を突破したユーザーにだけ贈られるエンディング画面。ゆえに衝撃的なラストを迎えた作品ほど、ユーザーの脳裏に焼き付いて離れない、ある種の魔力を秘めています。今回ご紹介した3タイトルはその氷山の一角。興味がある方は、動画サイト等でお気に入りのエンディングシーンを調べてみてはいかがでしょうか。

(龍田優貴)

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