新幹線で後ろの外国人に「倒していいですか?」と聞くと…「優しい返事」にほっこり 観光客増で気になるNGマナー、JR東海の対応は?
まいどなニュース / 2024年12月19日 7時25分
「新幹線。後席の海外の方に『席倒していいですか?』と聞いたら『イイヨ!』と元気よく言われた。少し背もたれを傾けたら、小声で耳元で『モウチョト倒シテイヨ~…モウチョト倒シテイヨ~…』って言われて笑いそうになった」
わちさん(@ed_myson)がXに投稿すると、たちまち17万件のいいねが寄せられ、493万回以上表示されています。
想像するだけで微笑ましくなる車内でのやりとりに、「面白い」「かわいい方ですね!優しくてほっこりしました」「やさしい世界」「やさしさとユーモアが伝わってくる」「海外の方とのやりとりや時々予想外の反応があって楽しいですよね」とX民も癒された様子です。
海外の方も増えたからこそ、知っておきたい新幹線ルール
沢山の外国人観光客が新幹線を利用して国内を移動している中、SNS上ではわちさんが出会ったようなほっこりエピソードが紹介される一方、頻繁に目にするのが「乗車客のマナー」について。今回の話が着目されたのは、外国人も増えたことに伴い、新幹線でのトラブルが、SNSで散見されるようになったからともいえます。
特に、「大型荷物専用エリアを予約したのに、すでに大きなスーツケースを置いている」「後ろの客が足元にスーツケースを置いていてシートを倒せない」といった荷物にまつわる車内トラブルに遭遇した方も少なくない様子です。
現在、東海道・山陽・九州・西九州新幹線には荷物持ち込みにルールがあり、荷物3辺の合計が160cm超の大きな荷物を持ち込む場合は「特大荷物スペースつき座席」や「特大荷物コーナーつき座席」の予約が必要。事前予約なしで特大荷物を持ち込んだ場合は、乗車後速やかに近くの乗務員へ声をかけ、1,000円(税込)の手数料を支払い、乗務員が指定する場所に荷物を収納する必要があります。
日本人同士であれば直接伝えて理解してもらえるときもあれば、そうでないときも。また言語が通じず、相手に理解してもらえない場合はどう対応すれば良いのでしょうか? どんなインバウンド対策をおこなっているのかも含めて、JR東海広報部 東京広報室にお尋ねしました。
車内放送やポスターなどでアナウンス、翻訳ツールの活用も
――荷物や座席トラブルに遭った場合、どうすれば良いのでしょうか?
車内の設備は、お客様同士で配慮してご利用いただきますよう、車内放送でもご協力をお願いしておりますが、何かございましたら、車内を巡回しております乗務員までお申し付けください。もし「席が倒せない」といった場合でも同様です。その場に応じて乗務員が対応させていただきます。
――特大荷物の持ち込みについて、海外から観光客への案内はどのように?
JR東海公式HP上で多言語(5言語)で特大荷物についてご案内を行っています。また、スマートEXの訪日外国人旅行者向けサービス「Tokaido Sanyo Kyushu Shinkansen Online Reservation Service」の紹介サイトからも、「特大荷物のご案内」ページを確認いただけるようにしています。
――海外からの観光客に向けた新幹線車内でのマナーの案内は?
全てのお客様に、新幹線をより安心して快適にご利用いただくことができるよう、他のお客様にもご配慮いただくようお願いしております。
また、「特大荷物スペース」「特大荷物コーナー」のご利用については、2020年から導入しているのですが、外国語で以下のようなご案内も行っております。
・ポスターやHP、駅等でのリーフレット掲出等の告知を実施。特に海外からのご利用回復も踏まえ、成田空港やJR東日本の主要駅、旅行会社カウンター等においても、リーフレットを設置
・車内放送にて2か国語で「特大荷物スペース」及び「特大荷物コーナー」が予約者専用の荷物置き場であることをご案内
・「特大荷物スペース」について、お客様にわかりやすくお示しするとともに、その場所が特大荷物の持ち込みを希望されるお客様のための、予約が必要なスペースであることを明確にするため、車内床面に案内を標記
・「特大荷物コーナー」について、オレンジ色の「要予約」と書かれた表記を掲出
ご利⽤状況に応じて、適宜様々な案内方法を検討・導⼊しております。2024年2⽉からは、外国のお客様へのご案内強化として、ご利⽤の多い駅(新⼤阪を除くのぞみ停⾞駅5駅)で床⾯シートによる告知を実施しています。
――多言語での接客やご案内の対応は?
乗務員や駅係員に対し、日本語に加えて英語でのご案内に関する教育を実施するとともに、他の言語については翻訳ツールを活用して対応しております。
◇ ◇
JR東海によると、令和6年度上期(4~9月)のインバウンド収入の推計値は約520億円で、前年度比137%、コロナ禍前の平成30年度比224%と、大幅に増加しているとのことです。
増え続ける外国人観光客との微笑ましいコミュニケーションがある一方、もともと荷物や座席をめぐるトラブルも絶えない新幹線車内。様々な国の方と乗り合わせることが当たり前となっているなかで、国籍関係なく、お互いにルールを守って、気持ち良く乗車して目的地まで移動したいですね。
年末年始の2024年12月27日〜2025年1月5日の期間は東海道・山陽新幹線「のぞみ」は全席指定席で運行されます。旅行や帰省を予定している方は早めに予約を。また上記の日程は繁忙期・最繁忙期にあたり通常の閑散期よりも料金が加算されます。少しでも節約されたい方は、閑散期でスケジュールを組んでみてはいかがでしょうか?
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 真弓)
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