「こっちは客やぞ」と罵倒する利用者 清掃は1日10回以上 「マナーの悪さ、すさまじかった」コンビニトイレを変えたもの
まいどなニュース / 2025年1月29日 15時27分
街の至る所にあり、誰でも使うことができるコンビニエンスストアのトイレ。だが、マナー違反やトラブルが起きているという声は絶えない。「考えを変えるようなアイデア」を使ってコンビニエンスストアトイレの利用者マナー改善を図っている店舗がある。
ローソン嵐山谷ケ辻子町店(京都市西京区)。男女共用のトイレに入ると、目に飛び込んできたのは鮮やかなピンク。ドアの方を見ると「Thank You」と印象的な金色の文字が書かれている。
3年前からローソンが始めた「アートトイレ」という取り組み。トイレの個室内部の壁面にデザインを施すという試みだ。トイレを管理している店舗や利用している客への「感謝」をテーマに続けてきた。今年は京都府や広島県、愛知県など全国6店舗で展開し、現在は12店舗で実施している。
デザインは一般から公募して選出。嵐山谷ケ辻子町店は京都府で初めてとなるアートトイレで、2024年11月30日から利用を開始した。
名古屋工業大の小松義典准教授が学生と大学院生120人を対象に2014、15年に行った公共トイレの選択理由の調査によると「利便性」「清潔さ」を重視する人数は半数を超えていた。
京都府内のあるコンビニオーナーは「マナーの悪さはすさまじかった。注意をすると『コンビニのくせに』『入ることの何が悪いねん』『こっちは客やぞ』と罵倒された」と振り返る。女性客からの苦情が相次ぎ、スタッフの清掃回数は1日10回では済まず負担は大きかった。
アートトイレを実施した店舗では「きれいに使ってくれる人が増え、清掃の負担が減った」という声が聞かれ「一定の効果がある」と手応えを感じていた。小松准教授は「使う人の考えが変わるアイデアが重要だ」とローソンの取り組みを評価する。ローソン広報部は、「店員が維持管理をしていることを知って感謝の気持ちを忘れず、サステナブルにトイレを使ってもらいたい」と思いを込めた。
(まいどなニュース/京都新聞)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
90億人の大移動「春節」中国人が続々と来日、ニッポンのどこへ行く? ドラッグストアの売れ筋は?【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月30日 20時2分
-
延べ90億人が移動する中国「春節」始まる オーバーツーリズムに戦々恐々の人気観光地
産経ニュース / 2025年1月30日 11時0分
-
ローソン「最近めちゃ行く人」が増えた納得の理由 消費者に寄り添った、実用的なコンビニに進化
東洋経済オンライン / 2025年1月17日 8時40分
-
宿泊税は『別のサイフ』!?京都市が「最高1万円」に引き上げるウラにある事情...1万円は高い?安い?「透明性の確保が必要」「観光投資をもっと広いエリアで考えるべき」指摘する専門家も
MBSニュース / 2025年1月15日 13時0分
-
「必要な存在であり続ける」ローソンが取り組む災害対策 震災を経て『店舗向けの災害対応マニュアル』『厨房設備を導入』『物流網を生かした被災地支援』
MBSニュース / 2025年1月15日 10時26分
ランキング
-
1今年も大量廃棄「ご利益なんてない」売れ残った恵方巻きに疑問噴出、米不足も批判に拍車
週刊女性PRIME / 2025年2月5日 8時0分
-
2部屋を整理していたら、使っていない「クレジットカード」を3枚発見…!すぐに解約したほうがいい?
ファイナンシャルフィールド / 2025年2月5日 4時30分
-
3「五十肩」を最もスムーズに改善する方法…じっと安静はダメ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 9時26分
-
4函館のラブホテル社長が語る“ラブホ経営”の難しさ。「2日間部屋が使用できない」困った用途とは
日刊SPA! / 2025年2月3日 15時51分
-
5「那智の滝」で滝つぼ凍る 和歌山の世界遺産、白く雪化粧
共同通信 / 2025年2月5日 10時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください