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部下に暴言、バットで小突く 自衛隊幹部、パワハラで停職処分

毎日新聞 / 2024年10月31日 15時55分

防衛省の正門=東京都新宿区市谷本村町で2019年3月、本橋和夫撮影

 陸上自衛隊は31日、部下4人にパワーハラスメントをしたとして、東部方面隊に所属する50代の男性陸将補を同日付で停職1日の懲戒処分にしたと発表した。陸将補は陸自内で陸将に次ぐ階級の高級幹部に位置づけられる。

 陸自によると、陸将補は1佐として中部方面隊に勤務していた2010年8月~12年3月、部下3人に「頭が悪い」「ばか」といった暴言を浴びせたり、プラスチック製バットで頭を小突いたりするなど威圧的な指導をした。また19年4月には、自身の勤務態度が悪いとの匿名通報があったことを知り、「通報したのか」などと部下を問い詰めて精神的苦痛を与えた。

 23年1月、防衛省のハラスメント相談窓口に通報があり発覚。陸将補は暴言について「パワハラとの認識はなく、コミュニケーションの一環だった」と釈明。部下を問い詰めた19年の件は否認しているという。

 陸自トップの森下泰臣陸上幕僚長は「ハラスメントを一切許容しない組織環境を率先して構築し、部下の手本となるべき幹部自衛官が今般のような行為を行ったことは大変遺憾」とコメントした。【松浦吉剛】

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