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札幌遺体切断 父「殺害分かったのは事件後」 初公判で無罪主張

毎日新聞 / 2025年1月14日 13時5分

札幌地裁=岸川弘明撮影

 札幌市の繁華街・ススキノのホテルで会社員男性(当時62歳)が殺害され、田村瑠奈被告(30)ら親子3人が殺人などの罪に問われた事件で、殺人ほう助罪などで起訴された父で精神科医の修被告(61)は14日、札幌地裁(渡辺史朗裁判長)で開かれた裁判員裁判初公判で「(瑠奈被告が殺害したと)分かったのは事件が起きた後だ」と無罪を主張した。

 起訴状によると、修被告は事件の約2週間前の2023年6月19日以降、ノコギリやキャリーケースなどを購入して瑠奈被告に提供。事件当日に現場ホテルまで瑠奈被告を送迎したり、瑠奈被告が自宅で頭部を損壊する様子を撮影したりしたとして、殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われている。

 検察側は冒頭陳述で、瑠奈被告は男性とホテルで会う約束をした同年6月18日時点で殺害を決意していたと主張。修被告についても「遅くとも6月18日には殺害計画を知っていた。事件に使われた物の購入がほう助行為になることは明らかだ」とした。

 一方、弁護側は「修被告は娘が人を殺そうとしていることなど全く知らなかった」と反論。「瑠奈被告が頭部を自宅に持ち込んだ時点で死体遺棄は終了しており、損壊行為の撮影も損壊を手伝ったことにはならないので、修被告は無罪だ」と述べた。

 修被告は「自宅に頭部を隠そうと思ったことはなく、ただ何もできないだけだった。通報しなかったことで被害者のご家族ら多くの方により一層の迷惑をおかけしたことは大変申し訳ない」と述べた。【後藤佳怜】

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