「神戸と同じ思いで」 阪神大震災30年 宮城・石巻でも祈り
毎日新聞 / 2025年1月17日 11時48分
阪神大震災の発生から30年を迎えた17日、東日本大震災の被災地でも発生時刻に合わせ黙とうをささげ、思いを分かち合った。
阪神大震災では「がんばろう神戸」が復興のスローガンとなったが、東日本大震災で被災した宮城県石巻市でも津波で大きな被害を受けた南浜地区に立てられた「がんばろう!石巻」の看板が被災者を元気づけた。
東日本大震災の発生1カ月後、自宅跡地に看板を設置し管理を続けてきた黒沢健一さん(53)ら市民有志が追悼と、被災直後に駆けつけてくれた阪神大震災経験者への感謝を込め、LEDのキャンドルライト約600個を使い「1・17」の文字を看板前に形作った。
黒沢さんは「人と人とのつながりの中で神戸の人たちにお世話になり、同じ思いでこの時間を迎えたかった」。震災で子供3人を亡くした遠藤伸一さん(56)は「子供たちと一緒に過ごした時間よりも会えない時間の方が延びていく。神戸でも癒えぬ悲しみの中で30年を生きてきた人もいるのだろう」と思いをはせた。
神戸市三宮出身で、大学生の時に阪神大震災で被災した新井敏允さん(51)も足を運んだ。自宅のマンションが崩れ、母がタンスの下敷きになり骨折するなど被災し、友人も亡くした。東北には発災後まもなく復興ボランティアで訪れ、そのまま移住したという。「30年前は地獄のようで、生きていくために必死だった。戦争や災害で人が亡くならない平和な世界になってほしい」と願った。【百武信幸】
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