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阪神大震災30年 能楽堂で防災訓練 SNSには非常時のアイデアも

毎日新聞 / 2025年1月17日 19時0分

AEDを使った応急手当て訓練に参加する人たち=東京都渋谷区千駄ケ谷の国立能楽堂で2025年1月17日午後0時28分、山崎明子撮影

 1995年の阪神大震災から30年を迎えた17日、被災地以外の各地でも防災意識を高める取り組みが行われ、SNS(ネット交流サービス)には非常時のアイデアなどが相次いで投稿された。

 東京都渋谷区の国立能楽堂では、「復興と文化」と題した企画公演があった。

 被災地にゆかりのある作品を集め、舞囃子(まいばやし)は「淡路」、狂言は兵庫県西宮市が舞台の「舟船(ふねふな)」、能は摂津国(現在の兵庫県南東部)出身者が登場する「芦刈(あしかり)」を上演した。

 17日は渋谷区が定めた「防災点検の日」。能楽堂敷地内では、区防災課や東京消防庁渋谷消防署による防災訓練があった。

 前庭では地震体験訓練や消火訓練、ロビーではAED(自動体外式除細動器)の実演などがあり、盛装の観客も興味深そうに消防署員の説明に聴き入っていた。

 渋谷消防署の志賀祐紀・地域防災担当係長は「渋谷区は昼間人口が夜間の2倍を超える地域性があり、帰宅困難者が多く出るなどの課題がある。防災訓練を機に避難所や備蓄品など、それぞれの防災状況を点検してほしい」と話した。

 また、SNSには防災に関する情報を投稿する人が目立ち、それぞれが「紙皿をラップで包むと清潔に再利用できる」「大切な人の電話番号は紙にメモしておく」などのアイデアを寄せたり、非常用持ち出し袋の中身のチェックリストなどを紹介したりしていた。【山崎明子】

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