熊本市電の延伸計画、延期へ 市長が方針「安全対策に集中」
毎日新聞 / 2025年1月24日 17時0分
熊本市の大西一史市長は24日、市交通局が運行する路面電車・熊本市電の東部への延伸計画について「延期を含めスケジュールを見直すよう指示した」と2031年度を目指していた開通を延期する方針を明らかにした。24年中に16件の運行トラブルが起きたことを受け「安全確保に最優先に取り組むため」としている。議会意見を踏まえ最終判断する。
定例記者会見で述べた。どの程度、遅れるかは現時点で未定。開通時期以外の計画内容は維持するという。
延伸計画は、現在の東側の終点、健軍町電停(東区)から市民病院まで1・5キロ路線を延ばし、4カ所の電停を設ける。26年度着工、31年度全線開通を見込んでいた。概算事業費は141億円。
市電では開業100年にあたる24年にトラブルが続発。12月31日にも脱線事故が起き、その後、九州運輸局から軌道全線の安全再確認を求められる事態となっていた。
大西市長はこうした状況を踏まえ「安全対策にマンパワーなどのリソースを集中する」と説明。有識者の検証委員会から提言された対策を進め「信頼回復に全力を尽くす」とした。延伸には深刻な交通渋滞緩和の効果も期待されるが、「市民は安全に安定的に運行できる体制を求めている。その点をまず、揺るぎなくしていくことが絶対に必要」と理解を求めた。
市は24年度予算に計上した延伸の実施設計費は取り下げる方針。市電を巡っては、25年度に予定していた上下分離方式への移行もトラブル続発の影響で1年程度遅れる見込みとなっている。【中村敦茂】
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