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証人の警察官「爆弾、火花と爆音上げて飛んだ」 岸田前首相襲撃事件

毎日新聞 / 2025年2月5日 11時41分

岸田文雄首相に向けてパイプ爆弾が投げられた雑賀崎漁港の現場=和歌山市で2024年4月11日午後1時19分、安西李姫撮影

 和歌山市の漁港で2年前、岸田文雄前首相のそばにパイプ爆弾が投げつけられた事件で、殺人未遂などの罪に問われている木村隆二被告(25)の第2回公判が5日、和歌山地裁で開かれた。現場検証を担当した男性警察官が証人出廷し、爆弾について「火花と爆音を上げて飛んだのではないか」と述べた。

 爆弾は鋼管に火薬が詰められた構造で、被告が投げ込んでから約50秒後に破裂したことが分かっている。和歌山県警捜査1課に所属していた警察官は事件2週間後に検証を実施。爆弾の破裂後、破片などがどのように飛散したのかを調べたという。

 警察官は爆発したすぐそばの事務所の土台部分で、鋼管の長さと一致する跡が見つかったと証言。鋼管は約40メートル離れたいけすの網の上で見つかっており、警察官は「火花と爆音を上げて土台にぶつかった後、40メートル先に飛んだのではないか。人に当たらなかったのが不幸中の幸いだ」と話した。

 被告は2023年4月15日、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で、衆院和歌山1区補選の応援演説に訪れた岸田氏らに向けてパイプ爆弾を投げつけて爆発させ、聴衆と警察官の2人に軽傷を負わせたとして起訴された。

 被告は4日の初公判で「殺意はありません」と述べ、弁護側は傷害罪にとどまると主張。弁護側は被告が選挙制度に不満を持っていたとし「注目を集めるため、自分の考えを世間に知らせようと思った」と動機を述べた。【藤木俊治、安西李姫】

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