専門家「爆弾、殺傷能力があった」と証言 岸田前首相襲撃事件
毎日新聞 / 2025年2月5日 13時10分
和歌山市の漁港で2年前、岸田文雄前首相のそばにパイプ爆弾が投げつけられた事件で、殺人未遂などの罪に問われている木村隆二被告(25)の第2回公判が5日、和歌山地裁で開かれた。爆弾を鑑定した警察庁の専門家が証人出廷し、「殺傷能力があった」と証言した。
爆弾は鋼管に火薬を詰め込み、両端をふたで閉じた構造。専門家によると、厚さ4ミリのベニヤ板計2枚が人の皮膚の強度に近く、これを貫通する力があれば、殺傷能力があるとされているという。
専門家が被告の関係先から押収された火薬を使って再現実験を実施した結果、キャップの一部や鋼管本体が厚さ9ミリの板を貫通したという。これにより、殺傷能力があったと判断したと明らかにした。
これまでの捜査で爆弾の鋼管は約40メートル先に残され、さらに約20メートル先のコンテナに破片が突き刺さっているのが分かっている。
被告は2023年4月15日、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で、衆院和歌山1区補選の応援演説に訪れた岸田氏らに向けてパイプ爆弾を投げつけて爆発させ、聴衆と警察官の2人に軽傷を負わせたとして起訴された。
被告は4日の初公判で「殺意はありません」と述べ、弁護側は傷害罪にとどまると主張。弁護側は被告が選挙制度に不満を持っていたとし「注目を集めるため、自分の考えを世間に知らせようと思った」と動機を述べた。【藤木俊治、安西李姫】
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