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いぶりがっこの出来栄え競う「いぶりんピック」 本場・秋田で開催

毎日新聞 / 2025年2月5日 15時33分

出品された「いぶりがっこ」の味を審査する「いぶりんピック」の審査員(左端)ら=秋田県横手市で2025年2月5日、工藤哲撮影

 いぶした大根の漬物「いぶりがっこ」の出来栄えを競う「いぶりんピック」が5日、生産の本場・秋田県横手市の山内地区交流センターで開かれた。近年は県外や外国からも注目が次第に高まる中、地元の生産者が苦心して育て、作り上げた味を審査員が見極めていた。

 今回で18回目を迎え、漬物のもととなる調味料などを使わない天然由来の自家製品で競う「クラシカル部門」(12品12人)と、自家製料理の味を競う「フリースタイル部門」(15品12人)の2部門を8人の審査員が味見し、食味や香り、外観などを評価した。

 クラシカル部門で2年ぶり3度目の金賞に選ばれた地元の高橋朝子さん(81)は「塩分や糖分に気をつけていたが、選ばれるとは思わなかった。味を変えないでほしいというお客さんの声もあり、それを励みに続けていきたい」と喜びを語った。

 またフリースタイル部門では、歯が弱くていぶりがっこを食べづらい人にも配慮したバターチャーハンを出品した地元の得平イヱ子さん(70)が最優秀賞に選ばれた。

 山内地区はいぶりがっこの生産が盛んで、生産者が味を比べて交流や学び合うことでブランド価値の向上を目指している。地元の農事組合法人「山楽里(さらり)」の佐藤健一代表理事(68)によると、昨年は猛暑の影響で大根がやや細めだったが、出来栄えは悪くなかったという。

 いぶりがっこの知名度は県内外で近年さらに高まっており、以前クルーズ船で秋田を訪れた外国人が味見したところ反応は良く、「各所からの需要で昨秋には品薄状態になった」という。佐藤さんは「需要が高まっている手応えはあるが、生産者の高齢化への対策が課題になっている」と話す。【工藤哲】

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