総選挙10月27日 公立小学校100校がこの日に運動会…「体育館が投票所」日程変更に追われる 鹿児島

MBC

石破総理大臣は1日夜、総選挙を今月27日・日曜日に行う考えを明言しました。鹿児島県内の公立小学校100校がこの日に運動会を予定していて、日程を変更するなど、対応に追われています。

石破新総理は1日夜の会見で、衆議院を来週9日に解散し、15日公示、27日に総選挙を行うと明言しました。総理就任から投開票までの期間は戦後最短となりました。

総選挙まであと25日となった中、影響が出始めています。

（田上小学校　川畑昭二校長）「日曜日にできればよかったが、今回はやむを得ない理由なので土曜日に開催することになった」

鹿児島市の田上小学校です。もともと運動会を今月27日に行う予定でしたが、総選挙と重なり、体育館が投票所として使われるため、前日の26日土曜に前倒ししました。

（田上小学校　川畑昭二校長）「1週間前の日曜日が校区の行事やPTAの行事が入っていて、1週間後の日曜日が3連休の中日でおはら祭もあるので、そこには動かせない。2週間ずれると学校運営に支障が大きい」

27日に運動会を予定していた学校は、田上小学校だけではありません。県教育委員会によりますと、県内の公立小学校461校中・100校が、27日に予定していました。

鹿児島市内の場合、30校が開催を予定していましたが、そのうち28校が投票所となるため、日程の変更を迫られています。

田上小では先月末の時点で、総選挙と重なり、運動会の日程を変える可能性を保護者に知らせていたといいます。

（田上小学校　川畑昭二校長）「教育委員会に相談したり、近隣の学校の情報を得たりして最終的に決めた。（Q.大変ではなかった？）そうですね、初めての経験なので悩んだところも」

対応を迫られているのは、学校現場だけではありません。

日置市で今月27日に開催される妙円寺詣り。市職員およそ100人が行事に携わる予定で、市は夜の開票作業の人員などをどう確保するか調整に追われています。

薩摩川内市では、衆院選の小選挙区、比例、最高裁裁判官の国民審査に加え、市長、市議会議員と、最大5つの選挙が重なる見込みです。投票箱が足りないため、1つの投票箱に2つの選挙の投票用紙をまとめて投じてもらうことも検討しているということです。