衆院選あす15日公示 事務所開き・街頭演説…立候補予定者の動き活発化 鹿児島1区・2区

MBC

衆院選は15日の公示を前に、立候補予定者の動きが活発化しています。鹿児島県内全4選挙区の動きを取材しました。

鹿児島1区

鹿児島1区は、鹿児島市北部、桜島、それに三島村と十島村です。

自民党前職の宮路拓馬さん、立憲民主党・比例九州前職の川内博史さんに、今月に入って出馬を表明した参政党新人の昇拓真さんが立候補を予定しています。

宮路さんは3年前の前回、選挙区に初挑戦し、与野党一騎打ちを制して3期目の当選を果たしました。事務所開きには地区の県議や市議、公明党関係者らが駆けつけ、組織戦で臨みます。

（自民前(3)　宮路拓馬氏）「鹿児島県全体をリードする牽引車としての役割もある選挙区で、成長す鹿児島の姿を思い描き、共有してもらえるように戦っていきたい」

川内さんは、7期目を目指した前回の選挙で宮路さんとの一騎打ちに敗れ、今年4月、繰り上げ当選しました。今月12日は党幹部が応援に駆けつけ、政権交代を訴えました。

（立憲民主党前(7)・比例九州　川内博史氏）「世界で戦争が続いて、物価や金利が上がって生活が徐々に苦しくなってきている。スーパーに行けば、物はものすごく高い。政治が誰のためにあるのか、何のためにあるのかが、本当にいま問われている」

昇さんは、2年前の参院選で鹿児島選挙区から立候補するも落選しました。国政政党となって初めて臨む今回の衆院選では、演説をSNSでライブ配信するなど若者の支持拡大に力を入れる考えです。

（参政党　新昇拓真氏）「いまのこの政治、現職の方に任せていてずっと変わらなかった鹿児島市、それを変えるためには政治家を変えるしかない。新たな保守の受け皿として選択肢として、しっかり認識してもらえるように精いっぱい頑張りたい」

鹿児島2区

2区は、鹿児島市の南部、それに南薩と奄美群島です。

無所属・前職の三反園訓さん、自民党・比例九州前職の保岡宏武さん、共産党・新人の松崎真琴さん、日本維新・新人の辻健太郎さん、参政党・新人の矢竹ゆかりさんの5人が立候補を予定しています。

三反園さんは前回、自民党現職を破って初当選。自民党の「無所属の会」に所属し、県連に公認候補の推薦を申し出たものの、叶いませんでした。保守系無所属として選挙に臨み、この日は、農地を回って農家の悩みに耳を傾けました。

（無・前(1)　三反園訓氏）「自分たちの声を行政・政治が聞いて、それに対し一緒になってやってくれていることが将来の不安を解消する。畜産、さつま芋、お茶などあるが、農家が自信をもってやっていこうと言ってもらえるようにするのが私の目標」

保岡さんは前回、比例九州で出馬して当選し、去年、自民党鹿児島2区の支部長に就任しました。事務所開きでは、県連役員や支援者らおよそ250人を前に、選挙区での初当選を誓いました。

（自民前(1)・比例九州　保岡宏武氏）「地元の声を反映する。国政の中で地元だけじゃなく国全体に関わる問題を発信していく。地方で起こっていることは、どの地方でも同じようなことが起こっている。それこそが地方の課題だし、これからの伸びしろでもあるとの思いで取り組んできた。そういう思い含め、最後まで応対していければ」

松崎さんは、馬毛島の自衛隊基地整備をはじめとした防衛強化が進む鹿児島の現状に警鐘を鳴らし、「国民の命と暮らしを最優先する政治に変えたい」と訴えます。

（共産・新　松崎真琴氏）「基地建設、基地の強化、日米合同演習を繰り返すことで鹿児島が訓練場となり、出撃基地となり、反撃の的となってしまう。そんな危険性が大きくなっているので、軍事対軍事ではなく、平和のための外交努力を政府に迫っていく政治をつくっていく」

辻さんは前回、日本維新から比例東京に立候補し、落選。今回、生まれ育った奄美市を含む2区から立候補する予定で、「豊富なITの知識を生かし、鹿児島の可能性を広げたい」と意気込みます。

（維新・新　辻健太郎氏）「どうやってこの新しい世界に対応していくか、その知識を持った人間が政治の世界にいくことの重要性を、多くの人は気づいていると思う。未来の可能性を広げられるのは辻健太郎であるという部分が一番の差別化になる」

矢竹さんは国政選挙、初挑戦。当初、大分3区から立候補予定でしたが、党が重要選挙区と位置付ける鹿児島2区に変更しました。「離島の格差問題に取り組みたい」と訴えます。

（参政・新　矢竹ゆかり氏）「島民の方々の生活が格差が生まれている。本当につらいんだという生の声を聞いたときに、これは大変と思った。税金を海外をばらまくのではなく、先に島民にばらまいて下さいと思う。日本人のための政治を行っていく」

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