地震への備えを意識「『準備をしないと』と強く感じるように」 南海トラフ地震臨時情報 １３日夜に宮崎県で最大震度５弱の地震

　１月１３日夜、宮崎県の日向灘で発生した地震に対し、再び発表された南海トラフ地震臨時情報について、太平洋沿岸部の人たちからは、冷静な受け止めと地震に備える声が聞かれました。

　１３日午後９時１９分ごろ、宮崎県で最大震度５弱を観測する地震が発生し、近畿地方でも最大震度３の揺れを観測しました。

　この地震について気象庁は１３日夜、「巨大地震が起きる可能性が平常時より高まっていると考えられる現象ではない」として『南海トラフ地震臨時情報』の『調査終了』を発表しました。

　和歌山県は災害対策本部を設置し、情報収集に当たりましたが、すでに解散しています。沿岸部の白浜町にある温泉旅館に話を聞くと…

　（『紀州・白浜温泉　むさし』　女将・沼田弘美さん）「大きく慌てふためくというようりは、まずは（気象庁の）発表を待って。お客様も慌てておられるような雰囲気もございませんでしたので、平常通りの対応をさせていただきました」

　一方、徳島県庁にも１３日夜、担当職員が集まり、「災害対策連絡本部」を設置。情報収集に当たりましたが、臨時情報の『調査終了』を受けて解散しました。

　１４日、県民らに話を聞くと、地震への備えを意識し始めた人もいました。

　「『準備をしておかないとな』っていうのを結構強く感じるようになったかな」
　「１回目（去年８月８日発表）があってから、荷物を作って窓際に置きました」
　「バッグの中にいろんなものを入れた。地震でくるやら、隣から火事でくるやら、何でくるやらわからないから、準備しておくものも違うでしょ。だからそれが難しい」

　県の担当者は引き続き、災害ヘの備えを呼びかけています。