「すごく高い」「全然気にしない」京都市の宿泊税『最大１万円』引き上げ方針に観光客の声は？ 税収は過去最高だった昨年度の“倍以上”になる見込み

　京都市は宿泊税を最高で１万円に引き上げる方針を発表しました。

　（京都市　松井孝治市長）「市民生活と観光の調和・両立を図るために、宿泊税の引き上げを実施いたします」

　１月１４日午後、京都市の松井市長が発表した「宿泊税」の引き上げ案。現在は、１人あたりの宿泊料金に応じて２００円・５００円・１０００円の３段階で設定されていて、昨年度の税収は、過去最高の５２億円でした。

　これを新たな案では、２００円から５段階で区分し、宿泊料金が１０万円以上の場合は、宿泊税は１万円と、現在の１０倍になるというのです。

　（京都市　松井孝治市長）「みなさまには、さらなるご負担をお願いすることになりますが、宿泊税収を活用して京都の街の持続可能性を高めていきたいと思います」

　今回の引き上げで税収は倍以上の約１２６億円になると見込まれていて、観光客増加にともなう公共交通機関の混雑対策のほか、道路や公園のインフラ整備などに活用するということです。観光客に話を聞くと…

　（神戸から）「（Ｑふだん宿泊税は？）意識してないですね。言われてみたら『たっか』ってなりますね」
　（アメリカ・テキサスから）「高い。すごく高い。（宿泊税が宿泊料金の）１０％になる」

　一方、５万円以上のホテルに宿泊するという上海からの観光客は…

　（上海から）「宿泊税１万円は高くない。全然気にしない、受け入れられるよ。普通ですよ」

　改正条例案は２月の市議会に提出され、可決されれば宿泊税は来年３月以降に引き上げられる予定です。