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二宮和也「ブラックペアン」6年経て変化したこと・俳優業におけるブレない姿勢―天城役のテーマは「どれだけ異物化できるか」【インタビュー前編】

モデルプレス / 2024年7月8日 18時0分

― “オペ室の悪魔”渡海先生と、“人も金をももてあそぶ悪魔”天城先生のキャラクターの違いや、演じ分けるうえで意識していることはありますか?

二宮:違うキャラクターなので、ビジュアル自体全く違いますよね。あと、人それぞれ感じ方は違うと思いますが、僕は天城先生を演じて改めて観たときに「渡海先生は実は良い人だったんだな」と実感しました。特段悪いところをデフォルメして抽出しているわけではないですが、天城先生は渡海先生とはまた角度の違うアプローチというか、自由奔放に映っていると思います。

― その自由さというのは、どのように表現されているのですか?

二宮:僕が天城先生を演じるときは、自由に“こうしたい”とアプローチをしていることの方が多いかもしれないですね。あと“こう動いてもらいたい”とTPOに合ったムーブはあまりしていません。あえてしていないという意図的なことでもあるのですが、渡海先生よりは能動的に社会とも関わっているようなキャラクターです。

― 実際に天城を演じてみて感じたことや発見したこと、撮影が始まってから思ったことを教えてください。

二宮:“その場に置かれたときに、どれだけ異物化できるか”ということを、1つのテーマに演じています。あまり場に馴染んでいなかったりその場を乱したりするのに、オペのときだけはみんなの中心で動いている様が面白いと思っていたので、オペをしているときとしていないときの差は意識しています。

◆二宮和也、6年前からの変化・俳優業におけるブレない姿勢

― 6年前と現在で、ご自身の役者としての姿勢に変化を感じたことはありますか?

二宮:一番不思議というか面白いなと思った感覚は、これまでいろいろな作品に顔を出させてもらって、沢山の経験をさせていただいていたのですが、「ブラックペアン」と言われると、あの頃の感じが戻ってくるというか、6年前と同じやり方で現場にいられている気がします。それを許していただける現場だということが一番大きいのですが、僕は現場に入って空気を見て出てくるもので勝負したいタイプなので、それを良しとしてやらせてくださるスタッフの方々、対応してくれる共演者の方々がいてくださって「あ、『ブラックペアン』の現場に戻ってきたな」と、むしろ懐かしさすら覚えました。

― この6年で様々な作品に出演してきたからこそ、今回の現場で新たにできていることはありますか?

二宮:共演している方たちと、当日撮るシーンの話をするようになりました。前室とかで「ここをこうしたいんだけど大丈夫?」「じゃあ僕はこうします」「私はこうやります」と役者間でやりとりできるようになったのは、大きいかもしれないですね。僕もですが、他のみなさんも6年経っていて、いろいろな現場を経験されているので、そういう方たちと「ブラックペアン」のやり方で今一緒にできていることがいいなと思いますし、やりやすくて好きです。

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