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「ブルーピリオド」眞栄田郷敦、1カットごとに監督とディスカッション スタッフの準備時間も休憩場所に戻らず【現場レポート】

モデルプレス / 2024年7月20日 18時0分

◆眞栄田郷敦、スタッフに差し入れ

また、スタッフが次のシーンの準備や段取りをする際にも、眞栄田は休憩場所に戻らず、ものづくりの一員としてその場に待機。教室の空気を自分の身に染み込ませると同時に、若いスタッフが生き生きと働く現場の熱気をたっぷりと浴びながら、撮影をしていた。眞栄田のアイスの差し入れに現場がワッと沸き立つ場面もあり、彼の前のめりの姿勢が現場の原動力となっていた。

当日は、八虎と世田介の初対面のシーンも撮影された。八虎をはじめとする生徒たちは、キャンバスに向かって石膏像のデッサンを始める。世田介は、担当教師の大葉先生(江口のりこ)に「デッサンって、見たままを描けばいいんですよね?」と質問。デッサン初心者であるとともに、道具を揃えられていないと思われる世田介を目にして、八虎は「これよかったら」と道具を差し出す。しかし、世田介からは「誰、お前」と言われてしまう...という、ライバルになっていく2人の今後を予感させるシーンだ。カットがかかると、萩原監督やスタッフも「八虎、かわいそう」と思わず苦笑い。肩を落とす八虎、世田介の冷たい視線を、絶妙な表情で演じ切った眞栄田と板垣の芝居にもぜひ注目してほしい。

そして、おかっぱ頭がトレードマークの大葉先生は、前髪アリのスタイルにしたいという江口からの提案もあり、ビジュアルや大声で生徒を励ます姿も原作そのもの。三つ編みの橋田悠(秋谷郁甫)、グラデーションのヘアカラーの桑名マキ(中島セナ)も、原作から飛び出してきたようだ。現場には、絵画指導の海老澤功氏と、美術アドバイザーの川田龍氏も同席。絵を描く姿勢や鉛筆の走らせ方など細かい所作まで、萩原監督が「今の場面はどうですか?」と質問をし、違和感があればすぐに修正をしていく。

◆板垣李光人、鉛筆の持ち方に世田介の“天才らしさ”にじませる

眞栄田はクランクインの半年前、板垣は約3ヶ月前から絵の練習をスタートさせたとあって、撮影時には、海老澤氏と川田氏も役者陣の絵描きとしての芝居に「まったく違和感がない」と太鼓判。絵の練習の際、眞栄田は監督も驚くほどの集中力を発揮し、海老澤氏が「この調子で頑張れば本当に藝大に受かるんじゃないか」というまでに上達した。一方の板垣はもともと原作ファンで、とりわけ世田介が大好きだったという。この日の撮影シーンでは、鉛筆の持ち方にまで世田介の“天才らしさ”をにじませていたのも印象的。川田氏も「絶妙!」と楽しそうな笑顔を見せていた。

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