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【「光る君へ」高畑充希インタビュー前編】ファーストサマーウイカとの「枕草子」誕生シーン裏話「実はクランクアップした後に…」

モデルプレス / 2024年7月21日 20時45分

― 現在はどんな心境ですか?

高畑: 10年あるかないかをこれだけ生き抜かせてもらう役柄はそんなに多いわけではないし、これだけ色々なことが起こって、周りの環境も変わって短いながらドラマティックな人生を歩んだ方だと思うので、私はもう生き切ったというか「最後までゴールテープを切ってパタン」みたいな感覚で撮影を終えました。すごくシリアスで大変なシーンは多かったですが、現場自体はとても穏やかで楽しい現場でした。

◆ファーストサマーウイカとの「枕草子」誕生シーン裏話

― 清少納言が書いた「枕草子」で、1000年後にも定子のパブリックイメージが残っていることはどう思われますか?

高畑:あの当時「定子さんはそんなひどい人じゃない」と叫ぶより文学の力で文字に残すことがこんなにパワーがあることなのかと撮影している当時は正直そこまで実感はなかったです。でも清少納言が「枕草子」を書くシーンのオンエアを観たときに、やっと「こういう守り方があるんだな」と実感として受け取れて、少納言に対して「なんてかっこいい女性なんだ」とすごく思いました。「春はあけぼの」という節は私も学生時代習っていたし空で言えるぐらいのはずなのに、その意味を感覚として受け取って来なかったので学んだ時間から何年も経って自分がこの役をやることで「日本文学って素晴らしいな」と身に染みて感じられたのは、すごく良い経験になったなと思います。

― 「枕草子」誕生シーンがすごく美しかったんですが、その場面の演技で心がけられたことを教えて下さい。

高畑:本当に台本を読んだ時から「大石さん素敵!」と思って私も一番好きなシーンでした。セリフがなくて情景だけで「枕草子」の誕生という大きな出来事を描いて、プラス実際の四季の流れではなくて映像として四季を見せてくれたところが素敵だなと。なので、定子の気持ちもあるんですけど、情景に馴染めるようにということを一番に考えて、少納言の気持ちにやっぱり胸を打たれるところが多かったので、私はできるだけ感情的にならないように、ただいることを心がけていました。

― オンエアを観てどのように感じましたか?

高畑:少納言が書いているシーンは現場にいなかったので組み合わさっていくと本当に美しいし、語りも当時の古い言葉で言うのか現代語訳で言うのかとか、私が読むのか清少納言が読むのかとか色々なパターンを皆で試行錯誤して作ったんです。実はクランクアップした後に、「やっぱり定子が読んだ方が伝わった感じになるんじゃないか。映像を繋いでみたらそう感じた」という話をいただいて、朗読を撮りにいきました。俳優陣と制作陣皆でどうすれば一番情景が素敵に伝わるんだろうと悩みながら作ったシーンを私が読ませていただくという形になって、思い出深いシーンになりました。

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