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【「光る君へ」柄本佑インタビュー】「源氏物語」誕生…道長の意図とまひろへの想いとは 衝撃展開には「覚悟を感じずにいられなかった」

モデルプレス / 2024年8月18日 20時45分

― 今作について様々な論評がある中で「道長が実態より良い人に描かれすぎでは」「政治的な思惑があってもっと露骨に行動していたのではないか」などという指摘もありますが、ご自身ではどう感じられますか?

柄本:最初の打ち合わせのときに大石静さんや制作統括の内田ゆきさんから「いわゆるオーソドックスな道長像ではなく新たな道長像を描きたい」と言われて、やはり大石さんが書いて来られる台本の強度というか「この作品の中での道長像はこうである」ということの説得力がしっかりあるので、僕らは大石さんが書かれる台本を最初から信頼して描かれている道長像をやると思って出発しています。だからそこに関しては何も疑いもないし、色々な意見があることは、僕は良いことなんじゃないかなと思っています。

あとは「もっと露骨に行動していたのではないか」ということに関しては、この作品において道長は非常にまっすぐな人だと思っていて、地に足のついたところから出発しているんです。例えば娘の彰子の入内の際和歌を集めた屏風絵を用意したのも、当時の行動としてはだいぶえげつないことをやっているらしいんですよね。だけど、元々は自分の家族は政治には関わらせたくないと思っていたのに、晴明(安倍晴明/ユースケ・サンタマリア)に進言され、姉からも「あなたも血を流すべき」と言われて入内させたからには、とにかく娘に幸せになって欲しい、だから本人はとにかく必死に家族の幸せを願っていてとった行動が外から見たらえぐいことをやっているように見えてしまったのかなと。今撮影している最終章に入る手前でも道長はまだまだ悩んでいるので、とにかく家族の幸せとまひろとの約束を果たすために邁進しております。

◆柄本佑、藤原道長と一条天皇に感じる強い信頼関係

― 一条天皇の最愛の妻・定子(高畑充希)は亡くなり彰子が中宮になりました。想いは違うにしてもやっていることとしては父親の兼家(段田安則)とあまり変わらないという見方もできると思いますが、兼家を意識している部分はありますか?

柄本:「父と同じことをしたくないんだ」と言う場面がいくつか出てくるんですけど、結果として同じようなことをしてしまっていることとの整合性をどう持つかは、正直なところ全部台本を読んで終わってみないと分からないです。ただ非常に根は深くて、同じことをしていても気持ちや出発点が違うという想いで、兼家は家のためにやっていたけど道長は民のために良き政(まつり)をしたいという想いでやっていて僕はそこのところで整合性を保ってやっていますが、道長の旅路もまだ全然途上で問題が山積みなので落ち着いてきたときに僕自身も見えてくるものがあるのではないかと、とっても楽しみにしています。

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