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乃木坂46井上和の「チートじゃない」話――2回目は甘えられない。「とにかくもがく」からの脱却【インタビュー】

モデルプレス / 2024年8月23日 12時0分

― 山下美月さんが卒業して初めてのシングルで表題曲のセンターです。プレッシャーはありますか。

【井上】あります。ずっと感じないようにはしていますが、やはりすごくプレッシャーです。今後の乃木坂46の進む道を示す上でとても大事なものだと思っているので、そのタイミングで自分をこのポジションに置いていただいたことの意味を考えれば考えるほど、責任を持ってやらないといけないと思います。でも「チートデイ」は私一人で歌っているわけではなくて、乃木坂46のみんなで盛り上げていくシングル。プレッシャーを感じているだけではなく、楽しんでいかないとって思っています。

― 「チートデイ」は「真夏の全国ツアー」大阪公演が初披露となりました。

【井上】どの楽曲も、初披露の時点で、これが今の100%です、とお見せしますが、特に夏のシングルはライブがあるので、ライブでの披露を重ねながら、私たちメンバーとファンの皆さんで一緒に育てていく感覚が強いです。誰もがなにか曲を聴いたとき、景色、匂いなどいろんなものが蘇ると思うんですけど、「チートデイ」を聴いたときに、今年のツアーを思い出してもらえるようになったら完成だなと思っているので、そういう意味で完成はまだまだこれから。でもあのときに出せる最大限でファンの皆さんにお届けできました。

◆成長するために…

― 昨年の「真夏の全国ツアー」千秋楽のスピーチ、とても感情を揺さぶられました。先輩からの手紙を引き合いに「身近な人に尊敬してもらえるような人になることが目標」という話もしていましたが、あれから1年経ち、少しは近づけたかな、という実感はありますか。

【井上】どうでしょう…(苦笑)。私の主観で、なれた、なれていない、とは言いづらいですが、でもそうなるために、なにもしてなかったわけでないです。昨年の全国ツアーの期間を経て、自分の言葉を信じてもらうには、誰かに尊敬してもらえるようになるには「嘘なく生きること」が必要だと思いました。でもときにはそれが裏目に出てしまうこともあって、やり切るのは難しいなと感じることもありました。

― 裏目、どういうことですか。

【井上】嘘には愛のある嘘もたくさんあって、嘘で一括りにしてしまうと誤解が生まれてしまうと思っています。それでも私は思ったことを嘘なく伝えることをできる限りしてきました。日々のメンバーやスタッフさんへはもちろん、こういうインタビューをしていただく機会も。私は乃木坂46のメンバーであるということから、こういう回答をする方がきっと無難なんだろうな、こういう答えをきっとほしいんだろうな、ファンの皆さんもこれを言ったら喜んでくださるんだろうな、とかもあるんですけど、そうではなくて、私がいま感じていること、感じたことを嘘なくきちんと言葉にして伝えるのを大事にしてきました。

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