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「虎に翼」‟残したかった”カットシーン、脚本・吉田恵里香氏が公開 LGBTQ+描写への思い「昔から存在したのです」

モデルプレス / 2024年8月21日 15時28分

「虎に翼」第103話より(C)NHK

【モデルプレス=2024/08/21】女優の伊藤沙莉が主演を務める連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)の第103話が21日に放送され、性的マイノリティ―を巡る描写が注目を集めている。

◆「虎に翼」性的マイノリティの役柄に当事者俳優

この日の放送では、主人公の寅子(伊藤)が娘の優未(毎田暖乃)、恋人の航一(岡田将生)と共に、友人の弁護士・轟(戸塚純貴)たちの集いに招待される。そこで寅子は、轟の同性パートナーである遠藤(和田正人)の友人であるゲイカップル、上野でバーを経営しているトランスジェンダー女性の山田と出会う。

ゲイカップルの1人、秋田役には、自身もオープンリーゲイ俳優として活動する水越とものりが出演。性別適合手術を受けた女性役には、自身もトランスジェンダーであることを公表しているシンガーソングライター兼俳優の中村中が起用され、SNS上でも注目を集めた。

◆「今の時代まで続いていることが大問題」脚本・吉田恵里香氏の思い

一同は路上生活者に配るおにぎり作りのために集まったが、そこで性的マイノリティとしてのリアルな心情や葛藤を打ち明ける。脚本の吉田恵里香氏は、このシーンに対する自身の意見を、Xにて以下のように語っている。

「今回の話で性転換手術をされた人が登場したことに驚かれた方も多いのではないでしょうか?あの時代に性転換手術をした人がいたことを、この回を執筆するまで恥ずかしながら知りませんでした。もっと最近の話だろうと思い込んでいたのです。

考証の方々から聞く話はどれも知らないことばかりで、いかに自分が思い込みや決めつけで物事を見ているか考えさせられました。決めつける前に、まず調べてみる。頭では分かっていたけれど、もっと徹底していこうと心に決めました。セクシャルマイノリティーの方々も夫婦別姓を望む人も今の時代にポッと生まれたわけじゃありません。昔から存在したのです。多くの問題が解決されぬまま今の時代まで続いていることが大問題なのです。

この時代のセクシャルマイノリティーの方々の境遇は驚くほど過酷です。その当時よりは現在のほうがマシになっているけれど、心から『良くなっている』と言えないのが悲しいところです」。

◆「脚本上には残したかった」女性の同性愛者を巡るセリフを公開

さらに吉田氏は、劇中に登場しなかった女性の同性愛者などについても「この回には登場しませんが、女性の同性愛者の方もこの時代にも当然ですが、存在します」と注釈。「尺的にカットせざるを得ないことは分かっていたけれど、脚本上には残したかったシーン」として、以下の会話を公開した。

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