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野木亜紀子氏、1年かけて「端島」取材 塚原あゆ子監督は新たなCG撮影に挑む「新しい撮影手法の先駆けになるのでは」【「海に眠るダイヤモンド」インタビュー】

モデルプレス / 2024年10月23日 12時0分

土屋太鳳、清水尋也、神木隆之介「海に眠るダイヤモンド」第1話(C)TBSスパークル/TBS

【モデルプレス=2024/10/23】俳優の神木隆之介が主演を務めるTBS系日曜劇場ドラマ「海に眠るダイヤモンド」(毎週日曜よる9時~)が20日より放送開始。脚本・野木亜紀子氏と塚原あゆ子監督が、本作で描く時代背景や新たな挑戦について語った。

◆神木隆之介主演「海に眠るダイヤモンド」

本作では、1950年代の端島(長崎県)と現代の東京を結ぶストーリーが描かれる。物語の舞台となる端島は、長崎港から船で約40分のところに位置する、日本近代化の遺構として2015年に世界文化遺産に登録された人工の島。岩礁の周りを埋め立てられて造られた海底炭鉱の島には、日本で初めて高層鉄筋コンクリートのアパートが建てられた。最盛期には約5300人もの人が住み、当時、世界1ともいわれる人口密度を誇るほど。さらに、端島炭鉱の石炭はとても良質で、日本の近代化に大きく貢献した。

そんな端島を連続ドラマで映像化するのは初めてのこと。「アンナチュラル」「MIU404」などの連続ドラマ、そして興行収入50億を超えたばかりの映画「ラストマイル」でもタッグを組んだ野木氏と塚原監督が、本作で描く時代背景や新たな挑戦について語った。

◆野木亜紀子氏、脚本執筆のため1年かけて取材

― 制作にあたって、かなり取材を重ねられたそうですね。

野木:脚本執筆のため、昨年の夏頃から1年くらいかけて取材をしました。塚原さんとプロデューサーの新井さんは他作品の制作もあり事前取材の参加が難しかったのですが、取材が十分にできないまま描くことはどうしても避けたかったし、1人での取材には限界があるので、長崎県出身の林啓史監督(「いだてん~東京オリムピック噺~」など)に協力をお願いしました。実際に長崎を訪れて元島民の方々への取材を行ったのですが、80代の方が中心で皆さん長崎弁を話されるので、よそ者の土地勘もない私だけで取材に臨んでいたらかなり苦労していただろうなと思います。林さんがいなければ今回の作品は成立していません。

― 最初に端島に訪れたのはいつ頃ですか?

野木:実は端島が世界遺産に登録される前に、1度プライベートのバイク旅で訪れたことがありました。当時はまだ観光地化されておらず、「軍艦島ミュージアム」などもなかった頃。なので、島には上陸したのみでした。2度目は新井さんとたまたま訪れて、元島民の方のガイドを聴くことができ、「これはドラマになるかも」と感じました。島には水源がなく生活がとても困難で、今では考えられないような環境での暮らし。そんな状況の中を生き抜く人たちの姿は、今を生きる人たちにどう映るのかなと思ったんです。このとき新井さんと訪れていたから今回の企画が生まれました。

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