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「こんな無茶ぶりはない」―木村拓哉がフランス語での演技にあがいた日々 映画『グランメゾン・パリ』インタビュー

モデルプレス / 2024年12月26日 6時1分

― 苦労したのはフランス語を覚えるだけではない、フランス語で感情を伝えること。尾花を演じる、という大前提がある中では、むしろこちらが求められた。

【木村】難しいと捉えてしまうと、たぶんゴールがなくなってしまう。難しいではなく、とにかくこうでしょ、という感覚をなくしました。やってみるしかない、というか。僕らにフランス語という「空の飛び方」を教えてくれた人が、とにかく妥協しない人だったから。それに実際に撮影していると、このセリフもいるよねっていうのがゴロゴロ出てくる。出てきたら、これを尾花として言うんですよね、となる。要するに尾花としてのワードのチョイスをしないといけないんですよね。本当にそれは現場で全員があがいていました。

◆木村拓哉が「金髪」にした理由

― 2019年の連続ドラマ最終回では尾花が世界に挑もうとしているシーンで締めくくられた。それから5年、尾花がどのように生きていたか、そして今どのような見た目になっているか、木村なりに考え尽くした。導き出した答えは、本人も予期しない思わぬ展開となった。

【木村】また尾花っていうやつになります、となったとき、最初のドラマでああいう結末になって、それから現実世界はコロナになり、きっと尾花の生きている世界もそうで、その間あいつはなにをやっていたんだろうと、本当に好き勝手に想像しました。一つのヒントになったのは、映画の前のエピソード(※)。その台本を読ませていただいたとき、あの尾花が同じ風貌でそのまま現れるって絶対にないだろうと、髪の色を変えてみました。監督の塚原さんは相当びっくりしていましたが、僕的に驚いたのは、映画の料理監修をやっていただくのはこの人です、と小林圭シェフの写真を見たとき。「え、かぶった」と恥ずかしくて(笑)。この5年ずっと髪を切っていない姿とかも思ったんですけど、映画へのジャンプ台のエピソードが東京ではなく京都で、京都って尾花で考えると似つかわしくない場所なんですよね。その違和感を見せるなら金髪かなと思いました。

(※1)撮り下ろしの完全新作スペシャルドラマ。12月29日(日)よる9時からTBS系列にて放送。尾花役の木村のほか、「グランメゾン東京」のシェフ・早見倫子役の鈴木京香、スーシェフ・平古祥平役の玉森裕太、相沢瓶人役の及川光博、ギャルソンを務める京野陸太郎役の沢村一樹ら豪華キャスト陣が再集結する。

◆木村拓哉がパリで印象に残った料理

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