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【渡邊渚インタビュー】精神疾患で突きつけられた偏見、トラウマと向き合う治療の辛さ「1番嫌なところを永遠に何度も何度も」<Vol.1>

モデルプレス / 2025年2月6日 6時0分

渡邊渚(C)モデルプレス

【モデルプレス=2025/02/06】元フジテレビアナウンサーで現在フリーになって活動する渡邊渚(わたなべ・なぎさ/27)が、1月29日に初のフォトエッセイ「透明を満たす」(講談社)を発売した。モデルプレスではインタビューを実施し、彼女がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患ってから周りに決めつけられてしまった苦しみや、トラウマと正面から向き合わなければいけなかった治療について聞いた。【インタビューVol.1】

◆渡邊渚フォトエッセイ「透明を満たす」

本作はフリーランスとして新たなスタートを切ったばかりの渡邊による、50,000字を超える書き下ろしの長編エッセイに加え、新境地を感じさせる充実のフォトパートで構成される。エッセイでは、アナウンサー時代の苦悩からPTSDを患った後の壮絶な入院生活、治療を経て前向きに歩めるようになるまでが詳細につづられている。

◆渡邊渚「PTSDだから〇〇できない」という押しつけ

― エッセイを拝見して「アナウンサーは常に完璧でなければいけない」という意識が渡邊さんを苦しめていたのだと知りました。他にもPTSDを患ってから「こんな言葉を投げかけられて辛かった」「こうでなければという意識に苦しめられた」といったことはございましたか?

渡邊:いっぱいありますね。自分自身も当初は世間体を気にすることがありましたし、休職している時間が長くなればなるにつれて、自分が社会とどんどん距離を置いていかれているような気がして、自分がない存在みたいになってしまう苦しさもありました。それもやっと越えたかなと思っても引き戻される。PTSDは結構アップダウンの波があって、今でも完治したとは言えないと思っているんです。今はなんとなくそのアップダウンをコントロールできるようになってきて状態がいいというだけで、人間には100パーセントはなくて、またちょっとしたきっかけでマイナスの方に行ってしまうこともあると思いますし、振り回されてしまう自分がいなくはないので、そういう苦しさもあります。

自分がPTSDになってみると、世間からそういった精神疾患に対するイメージについて、偏見を持たれていることが結構あるのだと気づきました。それこそ「PTSDだからグラビアできないだろう」「普通だったら露出することなんてできないだろう」と言われますが、もう1年半も治療をしてきましたし、元々グラビア撮影の経験もあるということもあって、できないということはないというか。こういった「PTSDだから〇〇できない」「精神疾患だから〇〇できない」といった間違ったレッテルをすごく感じたので、それは私がこれから働いていく中で、世間に訴えていく中で変えていきたい認識だと思います。

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