【渡邊渚インタビュー】苦しみに直面してまで世に届けたかったこと フォトエッセイ執筆の真意<Vol.3>
モデルプレス / 2025年2月6日 6時0分
◆渡邊渚、執筆中に感じた苦しみ乗り越えた理由
― 仕事に復帰されてから数ヶ月という中で、トラウマと向き合い続ける過酷な治療や、入院中には命を捨てようとご自身を傷つけてしまった経験など、辛い出来事をここまで細かくつづるのには、相当な勇気が必要だったかと思います。執筆中に苦しくなってしまうことはありませんでしたか?
渡邊:あります。特に第1章はPTSDに入るところあたりからすごく辛くて、多分書いたのは1番最後の方でした。他はできたのにPTSDになってからの話だけうまく書けない、どうやって表現しようという気持ちになってしまって。でも書かなければいけないし、私が書いて残すことで、これを読んだ誰かにとって「PTSDでもこんなに元気になる人もいるんだ」という1つの希望になればと思いました。
そもそも私自身がPTSDと診断された時に、PTSDになった人の記録やブログが出てこなくて「誰も元気になっていないのではないか」とすごく怖くなりました。治療の選択肢として、例えば「持続エクスポージャー療法」(PTSDを克服する治療法のひとつ)と調べてもそこまで詳しいことは載っていなかったんです。だからこそ、その情報を載せるという面でもこの本は書きたいと思っていましたし、こうやって自分が本に残すことで、同じようにPTSDになってしまった人に共感してもらいたいです。私がやってきたことが絶対正解だとは思っていないのですが「こういう道を辿っていくんだ」「そういうパターンで元気になっていった人もいるんだ」という一例になって寄り添うことができればと思って、頑張って書きました。
本当に辛かったし、完成してから自分でちゃんと読み直そうと思ったのですがそのパートは「1番読みたくない!」と思いました。このPTSDに関するところは 気が重いなとちょっと思ったりもしたんですけど、書いて読んでいけばいくほど理解が深まるというか、自分がどうやって元気になってきたかの軌跡が全て乗っていて、その時の感情の理解がどんどん進んでいきましたし、自分で言うのもあれですが、かなりPTSDについて踏み込んで書いていると思うので、読んでもらえたらと思っています。ただ、精神疾患への偏見や間違った知識が正されてほしい、精神的な病気に対しての大きな改革を求めたいと思っても、やはり私1人ではどうにもならないし、私のちっぽけな頭ではそんな名案は浮かばないんです。なので、この本を読んだ方の誰かの中から、社会を変える1つのアイデアが浮かぶかもしれないという可能性に賭けているというところもあります!
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