誰もが驚いた! 歴史的1台「初代 スズキ ワゴンR」はあまりにも革新的だった!【I LOVE 軽カー】
MōTA / 2020年3月19日 16時0分
「軽自動車」それは、日本独自の規格の中で成長してきた小さな自動車だ。限られた規格の中で生み出されたその車体には、日本人の英知が凝縮されている。「トール系」「ハイト系」「スーパーハイト系」「セダン」「SUV」などなど、現在ではその枠の中に多様なモデルが登場している。ここでは、そんな人々の生活を支える軽自動車にフォーカスしてお届けする。今回は、革新的な登場だった、「スズキ 初代ワゴンR」のお話。
今では、国内の新車販売の4割近くを占める軽自動車。その中で現在、多くのメーカーがしのぎを削り、今や軽自動車の定番ジャンルの1つであるハイトワゴン。このジャンルを30年近く前に確立したモデルこそ、1993年にスズキが発売開始した初代ワゴンRです。これまでにない圧倒的な居住性と室内空間、高い利便性を誇った
今でこそ軽自動車は、普通車と比べ遜色ないサイズ・走行性能・安全性、そして利便性を誇りますが、それまでの軽自動車は、価格によって車格というヒエラルキーが存在していました。代表的なモデルで言うと、スズキ アルトやダイハツ ミラなどの軽商用車のボンネットバンといったところです。それがこの初代ワゴンRの登場により一変したと言っても過言ではありません。
1990年の道路運送車両法改正に伴い、新規格適合車種として開発された初代ワゴンRは排気量を660ccへ拡大。併せてボディサイズも拡大し、それまで簡易的な乗り物というイメージだった軽自動車を、圧倒的な居住性と室内空間、高い利便性を誇る軽自動車としたのでした。
軽に見向きもしなかったユーザーすら初代ワゴンRには反応した
それまで軽自動車を見向きもしなかった乗用車ユーザーも、初代ワゴンRの革新性は一様に驚き、一気に売れ行きを伸ばしたのでした。その後もワゴンRは着実に市場に浸透、ライバル車の開発を促しました。その時登場したのが、現在もライバル関係を築くダイハツ ムーヴ(1995~)です。この2台がしのぎを削り「軽自動車の時代」を築き上げたといっても過言ではありません。
このように初代ワゴンRは、それまでの「安かろう悪かろう」「ガマンして乗るクルマ」といった軽のマイナスイメージを根底から粉砕し、今の日本の軽自動車産業を活性化させた歴史的1台なのでした。
次回予告☆
このコーナーでは、日本独自の規格の中で成長してきた軽自動車についてアレコレ掘り下げていきます!
次の更新は3月26日(木)。 来週もお楽しみにー!
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