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【2024年】スライドドア付き軽自動車の人気ランキングTOP5! 選び方のポイントも解説

MōTA / 2024年3月12日 12時0分

スライドドア付きの軽自動車

軽自動車は、日本の自動車市場において圧倒的な人気を誇っています。その中でも、近年とくに注目を集めているのが、スライドドア付きの軽自動車です。 スライドドアは、子どもや高齢者でも乗り降りがしやすく、荷物も積み降ろしがしやすいというメリットがあります。 そんなスライドドア付きの軽自動車は、近年になるとデザインも多様で、快適な装備もそれぞれ充実しており、どれを選べば分からないという人も多いはずです。 そこでこの記事では、スライドドア付き軽自動車が人気な理由とおすすめランキングTOP5、スライドドアのメリット・デメリット、選び方などを詳しく解説します。

スライドドア付きの軽自動車

軽自動車売上ランキング上位の半数がスライドドア付き

全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の統計資料によると、2022年時点で、国内での自動車総保有台数の比率は軽自動車が約40%と高い割合を占めています。

軽自動車が全体的に人気であることがよく分かりますね。

その中でも人気の軽自動車といえば、スライドドア付きモデルのホンダ N-BOXやスズキ スペーシアなどを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

では実際のところはどうなのでしょうか。次の表をご覧いただくと分かるように、2024年1月の軽自動車販売台数TOP10のうち、5台がスライドドア付きモデルです。

▼全軽自協「2024年1月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報」

順位 メーカー 通称名 本月 前月
1

ホンダ

N-BOX

1万7446

1万9681

2

スズキ

スペーシア

1万1316

1万1089

3

スズキ

ハスラー

8211

6411

4

日産

ルークス

6943

5989

5

スズキ

ワゴンR

5983

4785

6

スズキ

アルト

5225

3687

7

三菱

デリカミニ、eK(※2)

5169

4582

8

ダイハツ

タント

4849

1万1792

9

日産

デイズ

4644

2925

10

ホンダ

N-WGN

2837

2458

(※1)黄色背景の行がスライドドア車

(※2)「デリカミニ」「eKスペース」のみスライドドア。「eKクロスEV」「eKクロス」「eKワゴン」はヒンジドア

1位がホンダ N-BOX、2位がスズキ スペーシア、4位が日産 ルークスなど、スライドドア付きモデルが軽自動車販売台数の上位にランクイン。2023年5月に登場した三菱 デリカミニも7位で健闘しています。

ダイハツ タントは、国による出荷停止の指示により2024年1月現在では8位となっていますが、それ以前では軽自動車販売台数の2位~3位に位置し、高い人気を維持していました。

このように、軽自動車の中でもスライドドア付きモデルの評価が高く、多くのユーザーに選ばれていることがわかります。

では、なぜ人気があるのでしょうか。


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スライドドア付きの軽自動車が人気な理由

スライドドア付きの軽自動車が人気な理由

続いて、スライドドア付きの軽自動車が人気の理由を説明していきます。

このジャンルが人気を集めている理由は様々ありますが、最大の理由は利便性と経済性のバランスの良さでしょう。

人気の理由1:普通車と比べて車両価格・維持費が安い

スライドドア付きの軽自動車が人気の理由の1つは、その経済性です。

一般的に、軽自動車は普通車に比べて車両価格が安く、税金などの維持費も低めに設定されています。

スライドドア付きの軽自動車の車両価格は、新車で150万円前後から購入できます。同じようにスライドドアが搭載されたミニバンである日産セレナやトヨタ ノアなどと比べると半額程度です。

自動車税もそれらミニバンと比べると安いのが特徴。セレナなどのミニバンが3万6000円(ガソリン車の2.0Lモデル)に対して、軽自動車の場合は1万800円と1/3程度です。

そのため、初期費用だけでなく維持費も抑えられる点は軽自動車ならではの強みと言えます。

人気の理由2:狭い場所でもドアが開閉しやすく、乗り降りしやすい

スライドドアは狭い駐車スペースでもドアを開閉しやすいため、立体駐車場などが多い都市部での利用に適しています。

また、電動スライドドアであれば力の弱い子どもや高齢者でも扱いやすいメリットがあります。

「小さな子どもが勢いよくドアを開けて隣の車にぶつけてしまった…」なんて事故も防げて一石二鳥の機能でしょう。

両手が荷物で塞がっていてもドアが開閉しやすい点も、何かと荷物が多くなりがちな子連れのお出かけに重宝しますよね。

さらに、ドア開口部が高い「ハイト系」や「スーパーハイト系」は頭をぶつける心配も少ないことも、嬉しいポイントです。

人気の理由3:天井が高く車内スペースが広い

軽自動車は「室内が狭くて荷物が載らない」というイメージを持っている人も多いかもしれません。

ところが、最近人気のスライドドア付きのモデルは室内空間を最大化するための工夫がなされており「思ったより広い」と感じる人が多いようです。

特に天井が高い「ハイト系」や「スーパーハイト系」モデルは、室内高が140cm前後のモデルが多く、小学校の中学年くらいの子どもであれば室内で立てるほどの空間があります。

室内高があるため、後席を前方に倒せば自転車が載せられます

また、ベビーカーや自転車を折りたたまずに載せられるなど、大人にとっても使い勝手が良い点も高く評価されています。

ここまでスライドドア付きの軽自動車が人気の理由を解説してきました。

しかし、魅力的である一方で、スライドドア付きの軽自動車ならではのデメリットもいくつか存在します。

スライドドア付きの軽自動車のデメリットや注意点

スライドドア付きの軽自動車のデメリットや注意点

軽自動車には、乗車人数や荷物の積載量、パワーに制限があり、普通車と比べて使い勝手が劣るデメリットがあります。

さらに、スライドドア付きの軽自動車には以下のようなデメリットがあります。

・修理費用が高額になる可能性がある

・軽自動車にしては燃費が悪い場合がある

それぞれ説明していきます。

修理費用が高額になる可能性がある

まず押さえておくべきデメリットは、修理費用が高額になる可能性です。

なぜならスライドドアの機構は複雑だからです。

スライドドアは、一般的なヒンジドアとは異なり、大きな開口部を支えるために補強材や電動モーターなど、多くの特殊な部品で構成されています。

そのため、衝突などによってスライドドアに故障や破損が生じた場合、修理費用が高額になりがちです。

また、スライドドアは構造が複雑なため、ヒンジドアよりも故障のリスクが高くなっており、特に電動タイプの場合はさらに注意が必要です。

ドアを支えるレールがわずかでも曲がってしまうと、ドアが開かなくなる可能性もあります。

ドアとドアの間にセンターピラーがない車は乗り降りがしやすい一方、側面からの衝突に対する強度には心配が生じるかもしれません。

このように、スライドドアは事故や故障による修理代が高額になる可能性を理解した上で、選択することをおすすめします。

軽自動車にしては燃費が悪い場合がある

実は、スライドドアはヒンジドアに比べて重くなっているため、軽自動車にしては燃費が悪い場合があります。

なぜなら、スライドドアは面積が広く、剛性を上げるために補強材が多用されているからです。

スライドドア付きの軽自動車は基本的に背の高い「ハイト系」や「スーパーハイト系」です。これらのモデルは背が低いモデルに比べて車重があります。

また、電動スライドドアであれば、モーターの分も重くなるため、ヒンジドア車と同じスピードを出すにはエンジンをより多く回転させなければなりません。

普通車であれば車の重さをエンジンパワーで補えるものの、軽自動車のエンジンは660cc以下と規格で定められているため、重量によるエンジン回転数の上昇は燃費の悪化に大きく影響します。

ここまでスライドドア付き軽自動車のデメリットを紹介してきましたが、スライドドアがあることによって、家族の使い勝手が向上し、生活の質が向上する点は見逃せません。

あなたの使い方にスライドドア付きの軽自動車が合っているならば、修理費のリスクや燃費の悪化があっても、一考の価値が十分にあるのではないでしょうか。

スライドドア付きの軽自動車おすすめランキングTOP5

スライドドア付きの軽自動車おすすめランキングTOP5

ここからは、おすすめのスライドドア付きの軽自動車を1位から5位まで紹介していきます。

販売台数や機能性、安全性、MOTAカタログでの「評判・口コミ(ユーザー評価)」などを元に順位を設定しました。

順位
メーカー名、車種名
1位

ホンダ N-BOX

2位

スズキ スペーシア

3位

ダイハツ タント

4位

日産 ルークス

5位

三菱 デリカミニ

(※)ダイハツの認証不正問題により、「ダイハツ タント」は、2024年3月11日時点での生産・出荷は停止中となっています。

1位:ホンダ N-BOX

ホンダ N-BOX 外観

ホンダ N-BOX 内装

▼ホンダ N-BOXの主な特徴

圧倒的な広さ:天井が高く広い車内と左右独立スライドリアシートで、抜群の使い勝手を実現。室内高1,400mmで、子どもが車内で立って着替えることも可能。

安心、安全性能:全車に先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備。衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能など、充実した安全装備で安心のドライブを実現。

使い勝手の良さ:荷物の積み降ろしがしやすいスライドドアや、大容量のラゲッジスペースなど、使い勝手を考えた設計。子育て世代にもおすすめの1台。

2位:スズキ スペーシア

▼スズキ スペーシアの主な特徴

スズキ スペーシア 外観,スズキ スペーシア 内装

スズキ スペーシア 外観,スズキ スペーシア 内装

マルチユースフラップ

圧倒的な燃費性能:全高が1,700mmを超えるスーパーハイト系軽自動車でNo.1の燃費性能を実現。マイルドハイブリッド搭載で、環境にもお財布にも優しい。

向上した安全性とドライブ快適性:全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールは、スペーシア ハイブリッドXのセーフティプラスパッケージ装着車とスペーシアカスタムの全グレードに標準装備。

快適な後席空間:後席にレッグレストとして利用できる「マルチユースフラップ」を装備。さらに、座面スライドやリクライニング機能も備え、長距離ドライブでも快適に過ごせる。

3位:ダイハツ タント

ダイハツ タントの外観,ダイハツ タントの内装,ミラクルオープンドア

ダイハツ タントの外観,ダイハツ タントの内装,ミラクルオープンドア

ダイハツ タントの外観,ダイハツ タントの内装,ミラクルオープンドア

▼ダイハツ タントの主な特徴

ミラクルオープンドアを装備:助手席ドアと左側スライドドアの間の柱をなくし、大きく開くドアで、乗り降りが驚くほど楽々。後席へのチャイルドシート設置や荷物の積み降ろしもスムーズ。

広い室内空間:ベビーカーを折りたたまずに積めるほど広いラゲージスペースと、頭上にもゆとりがある室内空間。大人4人でも快適に過ごせる広さ。

次世代スマートアシスト:自動ブレーキや車線逸脱警報などの予防安全機能に加え、駐車支援機能も搭載。安心・安全な運転をサポート。

4位:日産 ルークス

日産 ルークス 外観

日産 ルークス 内装

▼日産 ルークスの主な特徴

広大な室内空間:スーパーハイト系軽自動車ならではの広い室内空間は、頭上や足元にもゆとりがあり、大人4人が快適に過ごせる広さ。

優れた操縦安定性:日産が独自開発したプラットフォームやサスペンションにより、軽自動車とは思えない安定感とスムーズな操縦性を実現。

先進機能と快適な空調:衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報などの先進運転支援機能に加え、ドライバーの運転操作を支援する「プロパイロット」も搭載。後席にも吹き出し口のあるシーリングファンによって、車内全体を快適な温度に保ちます。

5位:三菱 デリカミニ

三菱 デリカミニ 外観,三菱 デリカミニ 内装

三菱 デリカミニ 外観,三菱 デリカミニ 内装

▼三菱 デリカミニの主な特徴

広い荷室と多彩なシートアレンジ:コンパクトなボディながら、最大1,840mmの荷室長を実現。助手席を倒せば、さらに広い空間を作れます。汚れに強いシートや、便利な収納もたくさん。4WDは悪路も安心。

使い勝手の良いスライドドア:両側スライドドアで、狭い場所でも乗り降りしやすい。ハンズフリーオートスライドドアも選択可能。開口幅も広く、荷物の積み降ろしも楽々。

先進装備の充実:衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報などの予防安全装備を搭載。高速道路での運転を快適にする「MI-PILOT(マイパイロット)」も搭載可能。誤発進抑制機能やアダプティブクルーズコントロールなど、安全運転をサポート。

スライドドア付きの軽自動車が向いている人

スライドドア付きの軽自動車が向いている人

さきほど、スライドドア付きの軽自動車のメリットとデメリットを紹介しました。

ここからは、購入を検討している人に向けて、スライドドア付きの軽自動車が向いている人と向いていない人を整理していきましょう。

まずは、どのような人に向いているか、代表的な5つのタイプをピックアップしてみました。

・子育て中の人

・高齢者の送り迎えをする人

・駐車スペースが狭いところに住んでいる人

・車中泊をしたい人

・体格が大きめの人

これらの中の1つでも当てはまるのであれば、スライドドア付きの軽自動車の購入を検討する価値があります。

子育て中の人

スライドドア付きの軽自動車は、子育て中の方々にぴったりのボディタイプです。

なぜなら、お出かけをサポートする快適な機能がたくさん備わっているからです。

スライドドアは開口部が広いため、子どもを抱っこしながらの乗り降りや、チャイルドシートにのせるのが簡単です。

特に電動タイプの場合、手がふさがっていても指でのタッチや足元のセンサーでドアの開閉ができる機能もあり、キーを取り出す手間が省けるのでとても便利です。

また、子どもが自分で乗り降りする際にも安心。電動スライドドアであれば力が弱くても開け閉めしやすく、地面からの段差が低い点が安全であるためです。狭い駐車場で子どもが勢いよくドアを開けて隣の車にぶつけてしまう心配もありません。

さらに、風の強い日でも安心な点もメリットです。大人でも風の強い日にはドアの開け閉めに苦労しますよね。風にドアが持っていかれてヒヤリとした経験があるかもしれませんが、スライドドアならその心配はありません。

このように、ドライバーだけでなく子どもにとっても、スライドドアは非常に適していると言えるでしょう。

高齢者の送り迎えをする人

乗り降りに負担が少ないスライドドア付きの軽自動車は、高齢者にもおすすめです。

スライドドア付きの軽自動車は、ドアの開口部が広く、さらに地面からの段差が小さい低床設計になっています。

また、天井が高い「ハイト系」や「スーパーハイト系」の場合、背を屈めずに乗り込むことができるため、高齢者の送り迎えには最適です。

ダイハツ タントの福祉車両には、アシストグリップやサイドステップが装着可能

くわえて、身体を支える握り手(アシストグリップ)やサイドステップが装着できるモデルは、特に高齢者向けと言えます。

運転席からドアの開閉ができる電動スライドドアを備えている場合、さらに利便性が高まります。

ただし、スライドドア付きであるからといって、どんな軽自動車でも良いわけではありません。

高齢者が腰掛けたり立ち上がったりする動作のしやすさも考慮すべき要素です。

車の床とシートの高さ(ヒール段差)が、自宅のソファーや椅子と似たような高さであると、足腰への負担が軽減されると言われています。

実際にショールームや販売店を訪れ、実車に座ったり、その大きさを確かめたりして、乗り降りが本当にしやすいかを確認した上で選ぶことをおすすめします。

駐車スペースが狭いところに住んでいる人

自宅駐車場が狭い場合や、都市部など駐車スペースが狭い地域に住んでいる場合は、スライドドア付きのコンパクトな軽自動車が最適です。

ドアを開け閉めする際に柱や壁にぶつける心配もなく、乗り降りもラクになります。

特に小さな子どもがいる場合、ドアを勢いよく開けてぶつけてしまうリスクが減るため、大きなメリットです。

車中泊をしたい人

意外かもしれませんが、車中泊をしたい人にとってスライドドア付きの軽自動車は非常に魅力的です。

なぜなら、シートをフルフラットにできるモデルが多いからです。

三菱 デリカミニ フルフラットにしてベッドを設置した例

前席と後席を両方倒してフルフラットにすることで、快適な寝床が作りやすくなります。

また、スライドドアの広い開口部は、荷物の出し入れもしやすく、使い勝手の面でも便利なので、アウトドア派の人におすすめしたいボディタイプです。

設営撤収が面倒なテント泊に疲れてしまった人や、車中泊にもチャレンジしてみたい人は、スライドドア付きの軽自動車を検討してみてはいかがでしょうか?

体格が大きめな人

スライドドア付きの軽自動車の中でも、特に天井の高い「ハイト系」や「スーパーハイト系」は、体格の大きな人に向いています。

一般的な軽自動車は全体的にコンパクトな設計なので、体格の大きな人にとっては乗り降りが困難であり、運転中も窮屈に感じることがあるでしょう。

しかし、「ハイト系」や「スーパーハイト系」のスライドドア付きの軽自動車は、空間効率を最大限に活用して設計されているため、後席だけでなく前席の空間にもゆとりがあります。

特に背の高い人にとっては、頭上の空間に余裕が生まれるため、快適性を重視するならば理想のボディタイプです。

スライドドア付きの軽自動車が向いていない人

スライドドア付きの軽自動車が向いていない人

スライドドア付きの軽自動車は、多くのメリットを持っていますが、実際にはすべてのドライバーや家庭のニーズに合うわけではありません。

それでは、どのような人にとってスライドドア付きの軽自動車は向かないのか、代表的なタイプをいくつか挙げてみましょう。

・子どもが3人以上いる家族

・子どもが10歳以上の家族

・3世代で車に乗る可能性がある人

・安全性を重視したい人

子どもが3人以上いる家族

スライドドア付きの軽自動車は、軽自動車規格の中で最大限に空間効率を追求して設計されています。

しかし、それはあくまでも軽自動車の枠内での工夫であり、子どもが3人以上いる家族にとっては手狭と感じてしまう可能性があります。チャイルドシートを3つ設置するのは容易ではないでしょう。

また、軽自動車の乗車定員は最大4人ですが、11歳までの子どもは例外で、大人2人+子ども3人の計5人乗車が可能です。

しかし、シートベルトは4人分しか装備されていないため、5人乗車の場合はシートベルトが不足します。不足分の着用義務は免除されますが、安全面での不安は拭えません。

安全性を第一に考えたい場合は、普通車を検討するのも良いでしょう。

子どもが10歳以上の家族

子どもは10歳を超えると、身体が急速に成長してきます。

そろそろジュニアシートを卒業する時期に差し掛かり、大人も含めて4人以上で乗る場合、軽自動車では手狭に感じる人も多いでしょう。

同級生との移動や学校行事なども増えてきますから、快適な後部座席スペースと収納力のある普通車を検討してもよいかもしれません。

3世代で車に乗る可能性がある人

親子だけでなく、おじいちゃん・おばあちゃんを乗せて3世代でお出かけすることが多い場合は、普通車をおすすめします。

スライドドアは家族旅行には非常に便利ですが、残念ながら軽自動車の乗車定員は4人までです。

6人から8人まで乗車できる3列シートの日産 セレナやトヨタ ノア・ヴォクシーなどのミニバンが適しているでしょう。

ミニバンが「大きすぎる」「高すぎる」と感じる方には、もう少しコンパクトで手ごろなスライドドア搭載車もあります。

トヨタ シエンタ,ホンダ フリード

トヨタ シエンタ,ホンダ フリード

例えばトヨタ シエンタやホンダ フリードはコンパクトでありながら、グレードによっては7人まで乗車可能です。

200万円台で購入できるモデルもあるので、3世代で移動したい方にぴったりですよ。

安全性を重視したい人

ホンダ N-BOXの衝突実験の様子。乗用車と衝突してもキャビンのつぶれはなく、搭乗者の安全は確保されています

最近の軽自動車は、一昔前と比べて安全性能が格段に向上していますが、普通車と比べるとまだ劣っている点があります。

実は、軽自動車も普通車と同じ安全テストを実施されており、基準をクリアした車のみが販売されているため、強度は十分と言えます。

特に軽自動車は、車体が軽いため、ブレーキの制動距離(ブレーキが効き始めてから完全停止するまでの距離)が短い点で普通車よりも優れています。

ただし、この軽さは欠点にもなります。なぜなら、衝突に弱いという二面性があるからです。

特にスライドドア付きの軽自動車は、車内の空間効率を最大化しているため、後部の荷室スペースにゆとりがありません。衝撃の逃げ場が少ないため、後部から追突された場合は、車内の人への影響が強くなってしまいます。

後部座席に座る人への影響を最優先に考えるのであれば、軽自動車ではなく普通車のスライドドア付きモデルを選んでみてはいかがでしょうか。

スライドドア付きの軽自動車は魅力的なボディタイプではありますが、これらのポイントを踏まえて自身や家族のライフスタイルに合わない場合は、他の選択肢を検討することも大切です。

利便性だけでなく、安全性の観点も見落とさないよう、様々な角度から比較検討しましょう。

スライドドア付きの軽自動車の選び方

スライドドア付きの軽自動車を選ぶ際に、どのモデルをどのように選ぶべきか迷っている人も多いでしょう。

そこで、ここでは5つの観点からおすすめの選び方を紹介していきます。クルマ選びの参考にしてみてください。

用途に合わせて選ぶ

最も重要なことは「車をどのように使いたいのか?」です。

用途に合わない車は使いづらいと感じてしまう恐れがあるため、まずはあなたが車を運転する頻度、距離、乗車人数などをどのように想定しているのかを改めて整理してみましょう。

通勤で使う場合

たとえば、スライドドア付きの軽自動車は小さい子どものいるファミリー利用に適していますが、一人で通勤に使うことがメインの目的なら、スライドドアであるメリットはあまりないかもしれません。

その場合はよりコンパクトで燃費の良いモデルを検討すると良いでしょう。

荷物や乗る人数が多い場合

アウトドアで利用する場合、「人数」や「荷物の量」をよく検討することが重要です。

人も荷物も多い場合は普通車を選んだ方が使い勝手が良い可能性もあるため、もう少し大きめの車を検討してみると良いでしょう。

仕事用の場合

仕事用としても使うことを考えているなら、商用バンから派生したスライドドア付きの軽自動車が最適です。

なぜなら経済性に優れている上、取り回しがしやすく荷物や道具がたくさん乗るからです。

スズキ エブリイやダイハツ ハイゼットカーゴなど商用利用に最適化されたモデルも多数あるため、これらを選んでおけば間違いはありません。

価格・予算で選ぶ

スライドドアは非常に便利な機能ですが、その構造が複雑なため、価格が高めに設定されています。

予算に上限がある場合は、グレードごとの価格をチェックして比較検討することをおすすめします。

グレードによっては50万円以上の差があるため、欲しい装備や好みのルックスを整理しつつ、予算が合うグレードを探し出してみてくださいね。

それでも予算が厳しい場合は、中古車市場も考慮に入れると、より多くの選択肢が見つかるでしょう。

性能・機能で選ぶ

スライドドアは3種類

スライドドアと一括りに言っても、実は3つのタイプに分かれます。

・手動スライドドア

・電動スライドドア

・両側電動スライドドア

手動の場合、開閉には力が必要なので、子どもや高齢者など非力な方が乗る機会が多い場合には注意が必要です。

電動スライドドアを後付けすることもできますが、その場合は追加費用がかかるため、片側にするのか両側にするのかを使用方法に合わせて検討することが重要です。

ただし、後付けができないモデルもあるため、注意が必要です。

利便性とコストを考慮して、コストパフォーマンスの良い選択を検討することをおすすめします。

先進安全装備

スライドドア以外の性能や機能も見落としてはいけません。

特に大切な家族や友人を乗せることが多い場合は、先進安全装備をチェックしておくべきです。

具体的には、自動ブレーキ(衝突軽減ブレーキ)やペダル踏み間違い防止機能など、安全な運転をサポートしてくれる機能はおすすめです。

燃費性能

近年、ガソリン価格が上昇し続けているため、燃費の良さを重視したい人も多いのではないでしょうか。

燃費を良くするマイルドハイブリッド機能を備えた軽自動車もありますが、車両価格もその分高くなります。使い方に対して、燃料費の節約に対して元が取れるのかは冷静に判断する必要があります。

走行性能

そのほか、クルマの基本的な動作「走る・曲がる・止まる」の走行性能が高いかどうかも要チェックです。

つまり、スライドドアの有無だけでなく、安全装備、燃費性能や走行性能など、クルマの性能や機能を総合的に見てクルマ選びをすることが失敗しない選び方と言えます。

ユーザーレビューを見て選ぶ

実際にその車種を使用している人の意見や評価を参考にするのも一つの良い方法です。

特にスライドドアの使い勝手や燃費性能についての実際の使用感は、購入前に知っておくと参考になるでしょう。

カタログを見て「良さそう!」と思っても、実際に長期間にわたってクルマを使用してみると「思ったのと違った…」と感じる場合もあります。

オーナー達のレビューはリアルな情報が盛りだくさんのため、購入前に目を通しておくことをおすすめします。

実際に試乗して選ぶ

実際に自分で運転してみて、乗り心地や操作感を確認することも大切です。

特にスライドドアの開閉や乗り降りのしやすさは試乗してみないとわからないものです。

そのため、候補モデルが出揃ったタイミングでディーラーを訪れてみてはいかがでしょうか?

スライドドアは主に後席に座る家族が使う機能なので、家族と一緒に試乗することをおすすめします。

試乗の際のコツは、複数の自動車メーカーのモデルをチェックしたい場合でもなるべく間を開けずにお店に行くことです。

なぜなら前に乗った車の良し悪しを忘れてしまうと正確な比較が難しいからです。

まとまった時間を確保することは難しいかもしれませんが、なるべく同日あるいは翌日に複数ディーラーを訪れるようにすると判断の精度が上がります。

スライドドア付きの軽自動車は新車・中古車どちらがいい?

スライドドア付きの軽自動車は、一般的な軽自動車よりも価格は高めな傾向にあります。そのため、新車を選ぶべきか中古車を選ぶべきかで迷う人も多いでしょう。

そこで「新車を選ぶメリット・デメリット」と「中古車を選ぶメリット・デメリット」をまとめてみました。

▼新車を選ぶメリット・デメリット

メリット

・最新の安全装備がついている

・後付けがしづらい両側スライドドアなどのオプションが選べる

デメリット

・価格が高い

・納期が長い

▼中古車を選ぶメリット・デメリット

メリット

・価格が安い

・購入後すぐに乗れる

デメリット

・状態によっては故障のリスクがある

・古いモデルの場合、新型車に比べると安全性能が低い

・必要な車内装備が選べない

それぞれに特徴があるので、あなたに合っているのはどちらかチェックしてみてくださいね。

新車のメリット・デメリット

まずは新車のメリットを確認しましょう。

新車メリット

新車の軽自動車を選ぶ最大のメリットは、最新の安全装備を備えていることです。

衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援システム、歩行者検知機能など、さまざまな先進安全装備が、標準装備またはオプションで選択できます。

運転手はもちろん、同乗者の安全性を第一に考える人にこそ、新車をおすすめします。

また、両側スライドドアなどのオプションや内外装色を自由に選べる点も新車の魅力です。

さらに、ナビやオーディオなどの機種を選びたい場合は、中古車を買って後付けするよりも、新車で購入した方がコストパフォーマンスの良いケースも多いです。

新車デメリット

新車の軽自動車を選ぶデメリットは、価格が高くなることや納期が長くなってしまうことです。

性能よりも価格を重視する方や、すぐにでも車が必要な方であれば、中古車の方がニーズに合う可能性があります。

中古車のメリット・デメリット

次に、中古で買う場合のメリット・デメリットを確認しましょう。

中古車メリット

中古の軽自動車を選ぶ最大のメリットは価格が安いことです。

ただし、スライドドア付きのモデルは一般的な軽自動車よりも市場価値が高いため、中古とはいえ割高に感じることも多いです。

グレードによっては200万円以上かかることもあります。

予算的に厳しい方は、少し古い年式や総走行距離の多いクルマを選ぶことで、リーズナブルな価格で購入することが可能です。

また、中古車の場合は早ければ納車までに1週間弱で済むこともあるため、急いで車を入手したい方にピッタリです。

中古車デメリット

中古の軽自動車を選ぶデメリットは、部品の消耗や劣化による故障のリスクがある点です。

しっかりと整備された車であっても、中古車は相応の経年劣化があるため、新車に比べると故障のリスクが高いです。

最新モデルではない場合、先進安全機能が搭載されている車であっても、最新のものよりも性能は劣ります。

また、中古車は在庫から購入するため、必要な車内装備や希望のカラーが選べない場合もあります。

このように、新車・中古車それぞれにメリット・デメリットがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

あなたが「ここだけは譲れない」ポイントがどこなのかによって、新車にすべきか中古にすべきかを選ぶことで、失敗を避けられるでしょう。

よくある質問

スライドドアの軽自動車で「かわいい」のはどの車種だと思いますか?

スライドドアの軽自動車の中でも特に「かわいい」と評判なのは、ダイハツ ムーヴキャンバスやスズキ ワゴンRスマイルです。

ダイハツ ムーブキャンバス

ムーヴキャンバスは小さなバスのようなルックスで、両側に電動スライドドアが採用されており、使い勝手も抜群です。

スズキ ワゴンRスマイル

ワゴンRスマイルはワゴンRの兄弟車として、かわいらしい丸みのあるデザインが特徴で、マイルドハイブリッド仕様が魅力的ですよ。

スライドドアの軽自動車でかっこいいのはどれだと思いますか?

三菱 デリカミニ、ダイハツ タントファンクロス、スズキ スペーシアギアなど、タフでSUV風のルックスがかっこいいモデルの代表格ではないでしょうか。

ダイハツ タントファンクロス

特にアウトドア志向の人たちから「どこにでも行けそうな遊び心のあるカッコよさ」が好評を博しています。

都会的なかっこよさを求めるなら、キリッとしたデザインのスズキ スペーシアカスタムや日産 ルークスなどもおすすめです。

軽自動車で両側スライドドアの車種はありますか?

両側スライドドアが搭載できる軽自動車は多数あります。

標準装備されていない場合でも、新車の場合はオプションで追加することが可能です。

ただし、電動スライドドアを希望する場合は、オプション料金がかかることもあるため、仕様を確認してからモデルを選ぶと安心です。

中古車の場合は、在庫車の中から両側スライドドアのものを選びましょう。

車種によってはアフターパーツが用意されているものもありますが、装着費用は安くはありません。購入時の段階で装備済みのものを選んだ方がトータルの費用は抑えられるでしょう。

まとめ

スライドドア付きの軽自動車は、利便性と経済性のバランスが良く、多様なニーズに応えられるボディタイプとして、幅広い層から支持されています。

特に、子育て中のファミリー世帯や高齢者の送迎が必要な方、狭い駐車スペースに駐車する必要のある方などにとって、より便利で快適なカーライフを提供してくれます。

しかし、デメリットとして修理費の高さや燃費性能が劣る点も忘れてはいけません。

スライドドア付きの軽自動車を購入する際には、メリット・デメリットをしっかりとチェックした上で、あなたや同乗する家族のライフスタイルに合ったモデルを選ぶことが、後悔のない車に出会う秘訣です。

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