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クルマ雑誌編集者のおもいでぽろぽろ。記憶に残る“すごいクルマ”たちを語ってみた

MotorFan / 2018年8月28日 19時0分

クルマ雑誌編集者のおもいでぽろぽろ。記憶に残る“すごいクルマ”たちを語ってみた

ウン十年とクルマ雑誌の編集者をしてきたら、それなりの台数を経験してきたことになる。しかし今まで乗って「こりゃースゲー!」となったクルマは両手で数えるほど、というのが偽らざる本音。自らの来し方を省みる意味も込めて、そんなスゲークルマを語ってみた。

 この稼業についてから初めて輸入車を運転したという周回遅れの人生を送ってきた自分にとって、取材で乗るクルマはすべて新鮮な驚きに満ちていたが、心底スゲーと思ったクルマはそれほどない。

 運転中に窓が下がらなくなったとか、トランスミッションのリンケージが外れたとか、撮影場所で突然エンジンが不動になったとか、ある意味記憶に残るクルマはあったが(この3台はすべてラテン車のユーズド。あえて名前は伏せる)、動力性能で記憶に残るクルマの最初の1台はスカイラインGT-R。いわゆるR34で、ちょっとオーバースピードかなあなんて思いながら高速コーナーに入ってもクイッと曲がっていく。おおースゲー!と、そのスーパーHICASのハイテクぶりにびっくりした。

 同じようにコーナーでの挙動がびくともしない安定感を披露し、スムーズに湧き上がっていくパワーがめちゃくちゃ運転しやすくて気持ちよかったのが、BMW M3(E34型)に5ℓのV8を突っ込んだコンプリートカーのハルトゲHM350M。とてつもなく欲しくなったがお値段が1800万円超では……ねえ。

R34のコーナリングにはぶったまげた

 その後に続く自分のコンパクトカー好みを決定的にしたプジョー106 S16も動き出してすぐに「おおー!」となった。1.6ℓDOHC直4はわずか100psちょっとの出力だったけど1トンを切る車重には充分で、出だしから跳ねるように走っていく。マニュアルミッションの感触も気持ちよく、結局プジョー106 S16は買ってしまった。

 フランス車にしてはそんなにオシャレじゃないけど、とにかく走って面白いクルマ。今でもまた所有したいと思っているほど。フランス車は乗ると味があるクルマが多い傾向で、無料で引き取ってきたシトロエン・エグザンティア・ブレークのハイドロニューマチックは忘れられない。あれを超えるマジックカーペットのような乗り心地をもつクルマには未だに出会えていない。

これは実際に自分が所有していた106 S16。サーキットなんかも走ったりした

 旧いクルマばっかりだけど新しめのクルマは?と問われれば、ポルシェ・ボクスター スパイダー。現行の718じゃなく、987型の方ね。エアコンレス、手漕ぎサイドウインドウ、ドアハンドルすらベルトに置き換えられるなど、徹底した軽量化がすごく効いていて、出足で「おお!」っとなったのはプジョー106 S16以来の感動。これは間違いなく名車です。最近スポーツカー好きの間で718ケイマンGT4が話題にあがるけど、自分だったら987型ボクスター スパイダーを探して乗りたいと思う。

 長々と昔語りをしたけど、規制でがんじがらめになっているのが今の自動車開発の現状とはいえ、乗ったら「スゲー!」と思えるクルマがまた出てくるのを期待しています。

その軽やかさと潔さ。ボクスター スパイダーは断然987型が好き!

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