ライバルは航空会社、ボルボ360cはベッドルームにもなる完全自動運転車だ
MotorFan / 2018年9月7日 10時45分
ボルボが革新的な完全自動運転EV「360cコンセプト」を発表した。国内の短距離路線の顧客をターゲットにしたユニークな次世代コンセプトだ。
自動運転の未来を予感させる新時代のコンセプトカー「360cコンセプト」をボルボが発表した。360cはドライバー不在の完全自動運転の電気自動車になるという。画期的なのはエンジンやコクピットが不要になるため、車内設計の自由度が非常に高い点だ。ボルボは360cを使い「睡眠できる環境」「動くオフィス」「リビングルーム」「エンターテインメントスペース」という4つの移動イメージを提唱している。
ところで360cは航空会社の有力な競合相手になる可能性を秘めているという。アメリカでは昨年7億4000万人以上の旅行者が国内線を利用し、アメリカ国内航空業界は数十億ドルの利益をだしている。だが、ニューヨークからワシントンなど、便数の多い国内航空路線ではセキュリティチェックなどで多くの時間を費やし、300km程度の移動であれば自動車のほうが目的地に早く到着するケースも多い。360cはこういった短距離航空路線の顧客取り込むのが狙いのひとつだ。
ボルボ・カーズ企業戦略担当上級副社長のマーテン・レーヴェンスタムは「国内を旅するとき、国内線のチケットを買うことは良い考えだと思われますが、実際にはそうでもありません。360cは業界の常識を覆すことができるのです。スリーピング・キャビンでは最高に快適で穏やかな夜の旅を楽しみながら、目覚めたときにはリフレッシュされた状態で目的地に到着しています。つまり、世界をリードする航空機メーカーに対しても競争力があるということです」と語っている。
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