スズキスペーシアとホンダN-BOX。ラゲッジスペースを比べてみる。使い勝手は? 容量は? 後席は?
MotorFan / 2018年10月16日 6時0分
N-BOXの登場を機に、大空間を有する軽自動車の競争は年々激化している。機能性はもちろん燃費や安全性まで、もはや普通車さえ凌ぐほどの魅力を持っている。今回はそんな人気ジャンルを築いた王者「ホンダ・N-BOX」と、それを追随する「スズキ・スペーシア」の2台を比べてみた。
![N-BOXカスタム G・Lターボ ホンダセンシング](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679428_201810091605230000001.jpg)
「ホンダ・N-BOX」が登場したのは2011年で、現行型は2017年にフルモデルチェンジされた2代目だ。外観は先代との違いが少ないが、中身は別物。プラットフォームを全面刷新することで軽量化と高剛性化を達成したほか、一部グレードに570mmの前後スライドを可能とする助手席スーパースライドシートを備え、さらなる利便性を実現させることに成功した。パワートレーンは自然吸気とターボの2種類。全車にHondaSENSINGを標準装備し、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能、車線維持支援システムに加えて、車間距離を保ちつつ前車を追従するアダプティブ・クルーズ・コントロールも備わる。
「スズキ・スペーシア」が登場したのは2013年のこと。初代モデルでは「女性の願いを叶える……」を謳っていたが、17年デビューの現行型は「スーツケース」をモチーフにしたデザインで幅広いユーザーをターゲットにする。新プラットフォーム(HEARTECT)の採用による軽量化に加えて、モーターアシストによる燃料削減もあって、燃費は最良で30.0km/L(JC08モード)と「N-BOX」を上回る。カメラとレーザーレーダーで前方状況を確認する安全装備「デュアルセンサーブレーキサポート」が備わる。
まずは、全体のサイズ比較から。
スペーシアカスタム ハイブリッドXSターボ 全長×全幅×全高:3395×1475×1785mm ホイールベース:2460mm ミラーtoミラー:1845mm
![スーツケースがモチーフの個性的なデザインで存在感をアップ。先代よりも全高は50mmも高く、ホイールベースも35mm拡大され、よりボクシーなスタイリングとなり居住性も高まった。](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679431_201810091606030000001.jpeg)
スペーシアカスタム ハイブリッドXSターボ
全長×全幅×全高:3395×1475×1785mm
ホイールベース:2460mm
車重:900kg
エンジン:直列3気筒DOHCターボ
最高出力:64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク:98Nm(10.0kgm)/3000rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:FF
最小回転半径:4.6m
JC08モード燃費:25.6km/ℓ
車両本体価格:178万7400円
N-BOXカスタム G・Lターボ ホンダセンシング 全長×全幅×全高:3395×1475×1790mm ホイールベース:2520mm ミラーtoミラー:1820mm
![写真でも分かる通り、前軸の中心がかなり前に出ており、ホイールベースは2520mmとスペーシアよりも長い。後席のニースペースや荷室の最大奥行きに違いを生み、さすがの居住性を誇る。](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679434_201810091612290000001.jpeg)
N-BOXカスタム G・Lターボ ホンダセンシング
全長×全幅×全高:3395×1475×1790mm
ホイールベース:2520mm
車重:930kg
エンジン:直列3気筒DOHCターボ
最高出力:64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク:104Nm(10.6kgm)/2600rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:FF
最小回転半径:4.7m
JC08モード燃費:25.0km/ℓ
車両本体価格:189万5400円
ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。
スペーシアカスタム ハイブリッドXSターボ 室内長×室内幅×室内高:2155×1345×1410mm
![水平基調のデザインと豪華な加飾により、室内の広がり感や高級感を演出。充実した安全装備はもちろん、ヘッドアップディスプレイや全方位モニターの3Dビュー機能など、新たに採用された先進的装備も大きな魅力だ。](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679438_201810091616150000001.jpg)
![リヤシート高:710mm 後席ニースペースは最大約300mmと広い。後席にはスライドとリクライニング機構も備わる。](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679439_201810091618330000001.jpeg)
![フロントシート高:670〜720mm 先代よりも室内高は35mm、前席ヒップポイント高は30mmアップ。室内の開放感や運転席からの見晴らしの良さが格段に向上した。](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679439_201810091618330000002.jpeg)
N-BOXカスタム G・Lターボ ホンダセンシング 室内長×室内幅×室内高:2240×1350×1400mm
![昨年のフルモデルチェンジでインテリアデザインも刷新。上質なトリムを使った”イイモノ感”はそのままにダッシュボード上のアウターホイールメーターや多機能カラーディスプレイなど、新機軸も盛り込まれた。](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679441_201810091620530000001.jpeg)
![リヤシート高:700mm 後席ニースペースは最大約450mm。](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679442_201810091623340000001.jpeg)
![フロントシート高:640〜690mm カスタムターボ車はブラックとバーガンディのプライムスムース&トリコットコンビシートを採用。写真は前席ベンチシート仕様だが、「G・EX」系は独自の助手席スーパーロングスライド仕様となる。](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679442_201810091623340000002.jpeg)
スペーシアカスタム ハイブリッドXSターボ
![通常時:奥行き310mm 高さ1150mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679445_201810091625290000001.jpeg)
![後席格納時:最大奥行き1380mm 最小幅850mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679446_201810091625290000001.jpeg)
後席の左右独立スライド機構により、奥行きは最大520mmまで拡大できる。ワンタッチで格納も可能だ。背もたれを倒した状態でスライドすると、床面長は1060〜1260mmの間で調整できる。
N-BOXカスタム G・Lターボ ホンダセンシング
![通常時:奥行き310mm 高さ1170mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679449_201810091627560000001.jpeg)
![後席格納時:最大奥行き1500mm 最小幅900mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10006007/big_679450_201810091627560000001.jpeg)
後席には座面のチップアップとダイブダウン機構のほか、5対5分割のスライドと3段階リクライニング機構を装備。最大奥行きは1500mmと広く、床面長は1240〜1420mmで調整可能だ。
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