新型ジープ・ラングラー、満を持して発表。その野性味が溢れつつも洗練されたディティールに迫る
MotorFan / 2018年10月25日 19時0分
FCAジャパンは、Jeepブランドの象徴的なモデルである本格オフローダー「Wrangler(ラングラー)」を11年ぶりに全面改良し、2018年11月23日(金)から、全国のジープ正規販売店を通じて発売を開始する。
11年ぶりのフルモデルチェンジ
今回の全面改良では、ラングラーが長年にわたり継承してきた伝統のスタイリングや独自の世界観を変えることなく、走破性能、現代のSUVに求められる快適性や安全性、燃費性能を大幅に向上。また、入念な調査から得られたユーザーの声を分析し、ラングラーとしてあるべき理想の姿を徹底的に追求した。
新型ラングラーのデザインは、1955年に誕生した民間用ジープ「CJ-5」のデザインを色濃く反映。特に、ヘッドライトの内側が7スロットグリルにまで食い込んだデザインや、台形のフロントフェイシアはCJ-5の面影を色濃く反映している。また、ヘッドライトおよびフォグライト、テールランプ、デイタイムランニングライトのすべてをLED化し、ラングラー史上初のLEDライト搭載モデルになっている。
ボディを強化しオフロード性能をさらに向上
ボディパネルは、軽量かつ高強度の素材で構成される。ドアパネルやフェンダー、ウインドシールドフレームにはアルミニウムを、スイングゲートの骨格部分や内側パネルにはマグネシウムを用いることで、車両重量の大幅な軽量化を実現。
今回の全面改良では、日常のみならず過酷な運転状況下での使用までを考慮し、実用面での大幅な進化を成し遂げた。フロントのウインドシールドの傾斜角を5.8度寝かせると共に、アコースティックウインドシールドを採用することで、空気抵抗や走行ノイズを大幅に低減している。
また、フリーダムトップについては、軽量化や取付けメカニズムの見直しにより、トップの取り外しが容易に行なえるようになった。さらにトップ取り外し箇所のウェザーストリップを二重構造化し、ピラーに水抜きのドレーンパイプを組み込むなど雨漏れ防止対策も強化している。
洗練されたインテリアは快適性も大幅に進化
インテリアは、エクステリアと同様に「CJシリーズ」を彷彿させるデザインで、水平基調のダッシュボードを採用。またApple CarPlay、Android Autoに対応した最新世代のUconnectを全車に搭載。車内は、ホイールベースの拡大により居住スペースが拡大した上、後席の背もたれの形状や角度が最適化された結果、室内の快適性が大幅に向上した。またドア機構には、乗降時にドアから手を離しても一定の位置でホールドするストッパーを採用し、より快適な乗降が可能になっている。
さらにプッシュボタン・エンジンスターターや、ドアノブに触れるだけで施錠開錠が出来るキーレスEnter’N Go、テレスコピック機能付きのステアリングホイール、フルカラー7インチマルチビューディスプレイなど、ラングラーとして初めてとなる数多くの装備を採用し、利便性や快適性は大幅に向上した。
日本市場に導入するラインアップは、新設計の2.0ℓターボエンジンを搭載する4ドアの「Unlimited Sport」と、改良型3.6ℓエンジンを搭載する4ドアの「Unlimited Sahara Launch Edition」、ならびに同3.6ℓエンジン搭載の2ドア「Sport」(受注生産)の3グレードから構成。なお、「Unlimited Sahara Launch Edition」は、通常ではオプション設定となるレザーシート、フロントシートヒーター、ヒーテッドステアリングホイール、革巻きシフトノブを標準装備した発売記念仕様車となる。「Sport」と「Unlimited Sport」には7インチの大型ラジオディスプレイを、「Unlimited Sahara Launch Edition」には8.4インチナビゲーションシステムを、各々装備する。
新型ジープ・ラングラー
Sport 車両本体価格(税込):459万円
Unlimited Sport 車両本体価格(税込):494万円
Unlimited Sahara Launch Edition 車両本体価格(税込):530万円
新開発の2.0ℓ直列4気筒直噴ターボエンジンを追加
パワートレインには、新開発の2.0ℓ直列4気筒直噴ターボエンジンと、改良型の3.6ℓV型6気筒ペンタスターエンジンの2種類を設定し、いずれもSTART /STOPシステムを備えている。「Unlimited Sport」に搭載される2.0ℓターボユニットには、ツインスクロール式ターボチャージャーの採用により、低回転域から高回転域まで優れたアクセルレスポンスを発揮。タービンはシリンダーヘッドに直接取り付けられ、排気ガスの低減と共に耐久性の向上が図られた。また、ターボエンジンである一方で、経済的なレギュラーガソリン仕様となっているのもポイントだ。
「Unlimited Sahara Launch Edition」と「Sport」が搭載する改良型の3.6ℓユニットには、エンジン回転数と負荷に応じて、インテークバルブのリフト量を2段階に変化させる2ステージバリアブル・インテーク・バルブリフト機構を採用。この高効率エンジンに、8速オートマチックトランスミッションを組み合わせることで、従来モデルに比べて燃費は23%も向上している。
4×4システムには、従来のパートタイム4x4に加え、ラングラー史上初となるフルタイムオンデマンド4×4システムを全車に採用。このシステムは「4H AUTO」モードを新たに備え、路面や天候状況に応じて駆動力を自動的に前後配分し、舗装路を含むあらゆる路面を安全かつ快適に走行できる。また、オフロードでは、「4H」または「4L」のパートタイムモードに切り替えることで、センターデフのロックが可能となり、強力なトラクションを発揮する。最小回転半径は大幅に改善されており、4ドアモデルで6.2m(従来モデル:7.1m)、2ドアモデルでは5.3m(同6.0m)を計上する。
先進の安全装備を多数標準装備
安全装備については、後退時の後方確認を補助するParkviewリアバックアップカメラや、ParkSenseリアパークアシストを全車に標準装備。さらに「Unlimited Sahara Launch Edition」では、フロントパークアシストと、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクションが標準装備となっている。
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